宅急便の再配達率はなんと「11%強」!! 年末商戦が始まっているのに改善策はあるのか?

再配達を削減するためには?

 すでに利用している方やご存知の方も多いだろうが、再配達を削減するためには、営業所受け取りやコンビニ受け取り、駅などに設置されている宅配便ロッカーの活用や、前出の置き配を設定する方法が有効だ。

 再配達となるケースのアンケート結果(国土交通省:2018年12月調査)では、再配達となった理由の1位が「配達に来ることを知らなかった・いつ配達されるのかわからない商品だった」で37.3%、2位が「いつ配達に来るか意識したことがないので気が付いたら来ていた」で16.4%、3位は「配達に来ることは知っていたが外出した」で10.2%。

 このほか「在宅しており来るのも知っていたが、配達に気付かなかった」が8%、「配達に来ることを忘れていた」が7.7%、「トイレなど手が離せないタイミングで来た」が6.7%となっている。 

 置き配などを設定しておけばこうした心配もなくなり、なにより荷物が届くから家にいなきゃいけないという煩わしさから開放されるため、受け取り側のメリットも大きいハズだ。

 置き配で盗難や雨などが心配という人は、自分で宅配ボックスを設置する方法がある。宅配ボックスは簡易的な数千円のものから工事して設置する数十万円のものまでピンキリであるが、高価なものほど堅牢且つセキュリティ性の高い作りとなる傾向である。

 いっぽうマンションなど集合住宅で宅配便ロッカーが無く共有部に宅配ボックスが置けない、あるいはセキュリティは重視したいが宅配ボックスが高くて買えないといった場合では、パックシティジャパンが運営する「PUDO(プドー)ステーション」、日本郵便が運営しPUDOとも連携する「はこぽす」といった宅配ロッカーを活用するのも有効だ。

宅配便ロッカー「PUDOステーション」と「はこぽす」。写真は地方での運用を想定した実証実験(2016年)で道の駅に設置されたもの
宅配便ロッカー「PUDOステーション」と「はこぽす」。写真は地方での運用を想定した実証実験(2016年)で道の駅に設置されたもの

 宅配便ロッカーは、設置施設の営業時間にもよるが、基本的に24時間年中無休で利用できるので、受け取り期日はあるが好きな時間に荷物を受け取れるメリットがある。また、最近は商品の発送に利用できる非接触・非対面型サービスも展開されており、こちらも時間を選ばず荷物をロッカーに入れておけばいいだけなのでCtoC(個人間取引)での利用者が増加中だ。

 現在の利用可能な宅配事業者は、ヤマト運輸、佐川急便(一部エリア)、日本郵便、DHLジャパン、順豊エクスプレスで、宅配便ロッカーは駅・小売店舗・駐車場・公共施設などを中心に全国に約6600カ所(PUDO・はこぽすの合計)以上設置されている。もしかしたら思わぬ生活圏に設置されている可能性もあるので、一度チェックしてみても損はないだろう。

【画像ギャラリー】受け取り側のちょっとした心がけで減らせる!? 喫緊の課題「再配達」について考える(8枚)画像ギャラリー

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