ダンプやゴミ収集車の架装に特化!! ニッチなジャンルに商機を見出すアメリカの特殊トラックシャシーとは何者か?

特殊EVの商品化を進めるバトル・モータース

クラス8低床キャブ車「LET2クルーキャブ」。LETは「ローエントリーチルト」の意
クラス8低床キャブ車「LET2クルーキャブ」。LETは「ローエントリーチルト」の意

 バトル・モータースは米国の特殊トラックメーカー、クレーン・キャリア・カンパニー(CCC)をルーツとする特殊EVトラックメーカー。CCCは2021年5月にEV開発ベンチャー、バトル・モータースに買収され、現社名で再出発した。

 元の社名は、第二次世界大戦で大量に余った軍用トラックに、クレーンや堀削リグを架装して再生し、建設業界や石油業界に供給していたことに由来。同社はその後、これらの用途に最適化された専用トラックシャシーの開発を行なうメーカーとなる。

 1960年代に開発したクラス8ワンサイドキャブトラック「センチュリー」は、ダンプやコンクリートミキサー専用の大型シャシーという分野を開拓。

 1974年に投入したクラス8フルキャブトラック「センチュリオン」は、塵芥車など環境車両専用シャシーとして開発された初のトラックで、1979年には住宅地での収集業務に対応したキャブフロア高45cmの「ローエントリーセンチュリオン」も登場。

 2000年にはクラス8ローエントリーキャブ車を一新し、「LET2」と「LCF」を発表。ドロップフレームの「LDT2」、クラス7の「LE」なども設定していた。また、2020年にはキャブ幅82インチ(約2.08m)のクラス7〜8モデル「LNT」も登場した。

 いっぽう、バトル・モータースではクラス7〜8の特殊EVトラックの開発・商品化を進める方針。これに合わせてラインナップの縮小も進めているようだ。

【画像ギャラリー】機能最優先な見た目が逆にカッコいいアメリカの特殊トラックをチェック!!(7枚)画像ギャラリー

最新号

【特集】三菱ふそう新型スーパーグレート フルロードvol.54 本日(9/10)発売!!

【特集】三菱ふそう新型スーパーグレート フルロードvol.54 本日(9/10)発売!!

 自動車雑誌ナンバーワンの「ベストカー」が自信をもってお送りする本格派のトラックマガジン!!  今号…