新装備「ロッキングフリー」と「ヒルホルダー」を試す
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コラム
次期スーパーグレート事前試乗会から その3
次期スーパーグレートの事前試乗会の次なるメニューは、不整地のクロスカントリー路でダンプの試乗です。これには、2台の次期スーパーグレート・ダンプが使用され、ノーマルルーフのダンプは7.7リッターの6S10型エンジンを搭載し、最大積載量9700㎏。ハイルーフのダンプは10.7リッターの6R20型エンジンを搭載し、最大積載量は9200㎏。ともに定積での試乗です。
クロスカントリー路を走る次期スーパーグレート・ダンプ・ハイルーフ
ただ、この試乗で主にチェックするのは、次期スーパーグレートに採用される「ロッキングフリー」という機能を試すためで、これは、クリープ機能をオフにし、クラッチの断接動作を早めることで、泥濘地からの脱出性を高めるというもの。アクセルを踏むとクラッチをつないで前進し、アクセルを離すとクラッチが切れて後退する装置で、この前進後進の繰り返しで泥濘地からの脱出を図るものです。
コース上に設けられた穴に後輪がハマって……
試乗では、コース上に掘られた穴に後輪を落として、意図的にスタック状態に……。そこでコンソールパネルに配置されたロッキングフリースイッチを起動させ、ブランコを漕ぐようなイメージで2、3度勢いをつけると、簡単に穴から脱出。非常に楽チンでした。
ロッキングフリーモードで穴から脱出
次に試したのが坂道でのヒルホルダー機能で、これは従来から装備されている坂道発進補助装置「EZGO」に加えて、ブレーキペダル解放後、数秒間制動力を保持する機能を追加したもの。クリープ機能を使った坂道発進の際に役立つ機能です。ブレーキを弱くかければヒルホルダーが作動し、強くかければEZGOが作動してブレーキ力の保持をしてくれます。ダッシュボード近くに配置されたスイッチで同機能のオン/オフができるほか、ステアリングスイッチのメニューから細かい設定もでき、どちらか片方だけ作動させるということも可能です。
試乗では、登坂路の8%の上り勾配でブレーキを弱めにかけてヒルホルダーを作動。ブレーキを離せばクリープトルクが発生し、ゆっくりと登りはじめました。再びブレーキを踏み、今度はEZGOを作動。こちらではブレーキペダルを離してもブレーキ力は保持されたままです。なかなか役に立つ機能だと思いました。
こちらは8%の上り勾配でヒルホルダーを体験
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