半夏生か半化粧かどっちでしょう「ハンゲショウ」
トラッカーがよく目にする「道草」とは言えないかもしれないが、見つけたら「ラッキー!」と思っていただきたい、なかなか風情のある落葉性の多年草である。
あえて今日という日になぜ取りあげたかというと、中国暦の七十二候では夏至から11日目、7月2日頃より5日間を半夏生(はんげしょう)と呼び、この頃花を付けることが名前の由来になっているからだ。まさに今が盛りで、写真の「ハンゲショウ」も、我が家の近くにある長屋門公園で先ほど撮ってきたもの。ドクダミ科なので、匂いはあまりよくない。水辺や湿地に生え、長屋門公園でも疏水の脇に群生していた。
粉砂糖をまぶしたように白く見えるのは葉で、その葉のつけねに穂状に咲いているのが花である。なぜ葉が白いのかというと、葉っぱが花弁の役割を果たし、花に虫を誘引しているからだという。従って花よりもっと下にある葉は緑のままである。マタタビの木も白い葉をつけるが、あれも同じことだろう。「ハンゲショウ」は別名、片白草(カタシロクサ)ともいうそうだ。
名前の話にはまだ続きがあって、「ハンゲショウ」は「半夏生」のほかに「半化粧」が由来という説もある。ちょうど「おしろい」を半分だけ(葉の表側だけ)塗って化粧をしたように見えるからで、これもいかにもありそうだ。これはどっちが本当かわからない。
そのハンゲショウ、地域によっては絶滅の恐れがあるそうで、こういう風情のある植物は大切にしたいですね。 (キャップ)