トラッカーのための「道草」知っと講座

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救荒植物としても魅力的な「トチノキ」

トチノキは、東日本を中心に山地に生育する落葉の高木である。街路樹としては、落葉すること、植栽後の成長がややむずかしいこと、そして果実が落下して人や車を傷つける恐れがあることから、それほどポピュラーではないかもしれないが、トチノキの街路樹をそぞろ歩くと、気分はもうパリ。ダニエル・ビダルの「オー・シャンゼリゼ」を唄いたくなる人もいるというから、おシャレな街路樹である。そう、トチノキはマロニエ(西洋トチノキ)と近縁であるから、パリのシャンゼリゼ通りのマロニエの並木を思い浮かべても不思議ではないのだ。

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しかし、パリなんぞ行ったこともない私は、トチノキと聞いて真っ先に思い浮かべるのは、警視庁である。おシャレというより、かなり無粋なものを思い浮かべてしまったわけだが、警視庁のある桜田門から外務省くらいまでだったと思うが、あの桜田通りには東京で最古の街路樹といわれるトチノキが植えられて、大きな木立ちとなっているのだ。トチノキの大木の街路樹はなかなか風情があるのだが、惜しむらくは、あちこちにいかつい機動隊員が立ち番をしていて、通りを行く人々や車両に睨みを利かせているのである。のほほんとそぞろ歩きなどしていようものなら機動隊員に誰何されそうで、こちらにやましいところはなくても、なぜか早足になってしまう残念な通りなのである。ちなみにこの桜田通りでは、毎年8月の下旬に東京国道事務所の手により昭和53年から「トチの実拾い」が行なわれているという。トチの実を落とすために高所作業車が出動するそうで、それを足場に竿で叩き落とされたトチの実は、希望者に配られるそうだ。トチの実は、灰汁抜きをすればクリの実のように食することができ、縄文時代からの救荒食としても知られている。また「栃もち」や「栃の実せんべい」といった各地の名産品も多く、こちらなら食べたことのある人は多いのではないか。

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さて、東京でもう一つトチノキの街路樹が有名なのが銀座である。その名もマロニエ通りという。最近では、この通りの有楽町側に「マロニエゲート」なる商業ビルも完成し、プランタン銀座と共に、マロニエ通りの入り口を形成している。ちなみに桜田通りのトチノキは、白い花が咲く昔ながらのトチノキだが、ここ銀座マロニエ通りのトチノキは、普通のトチノキも植えられているが、西洋トチノキ(マロニエ)と北米原産のアカバナトチノキの交配種のベニバナトチノキがよく目立つ。

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このベニバナトチノキは、花色がピンクできれいなので、どうやら現在街路樹の主流を占めているのはこちらのようだ。ちなみにトチノキの本場、栃木県の宇都宮市や栃木市には、さすがにトチノキの街路樹が多いが、こちらでも普通のトチノキとベニバナトチノキが仲良く混在しているという。  (キャップ)

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