石油情報センターが発表しているガソリンや軽油の一般小売価格を調べてみました。
まず、ガソリン(レギュラー)のリッターあたりの全国平均価格ですが、今年1月5日134.9円、2月28日139.0円、3月7日145.5円、3月28日151.7円となっています。今年の正月明けから東日本大震災直前の3月7日までのわずか3カ月足らずの間で、ガソリンは10.6円も高くなっていることが分かります。これは、リビアをはじめ中東=産油国の民主化運動の影響が大きいと思います。
では、被災した岩手、宮城、福島の東北3県のガソリン価格はどうか? 実は、東北3県のガソリン価格は、震災前は全国平均よりやや低いかほぼ同等だったのですが、3月28日の価格は、全国平均151.7円に対して、岩手156.0円、宮城158.6円、福島156.2円と、かなり高くなっているのが分かります。
ちなみに全国の投稿者からの情報を元にネット上で燃料価格を公開しているガソリン価格比較サイト「gogo.gs」(http://gogo.gs/)によると、3月29日~4月4日までのガソリンの全国平均価格は149.2円ですが、岩手151.5円、宮城155.8円、福島154.6円と、やはり全国平均より軒並み高くなっています。
では、軽油価格はどうでしょうか?
これも石油情報センターの全国平均の一般小売価格の推移を見てみると、1月5日115.5円、2月28日119.8円、3月7日125.8円、3月28日131.2円となっています。すなわち軽油はガソリン以上に高騰しており、わずか3カ月足らずで15.7円も高くなっている計算です。
東北3県に関しては、軽油もガソリンと同様に震災前までは全国平均より安いか同等だったのに、3月28日の時点では、全国平均の131.2円に対して、岩手133.2円、宮城136.6円、福島135.0円と、かなり高くなっています。
また、これも「gogo.gs」の3月29日~4月4日のデータでセカンドオピニオン化してみると、全国平均価格128.8円に対して、岩手127.8円、宮城132.7円、福島132.8円という価格になっており、岩手以外、かなり高くなっていることが分かります。
ただ、需要と供給のバランスでいえば、まだまだガソリン、軽油、灯油などの燃料が足りず、被災地は圧倒的な売り手市場ですから、市場原理でいえば、もっと価格が高くなってもおかしくはないはずで、その意味では、石油元売りもSSも総じて良心的なビジネスに徹していると言えるかもしれません。幸いなことに「千載一遇のチャンス」などという輩は出現していないっていうことですね。しかし、全国平均との価格差が厳然としてある以上、そのギャップがますます開くようなら、何らかの優遇措置が必要ではないか、そんなことを考えています。 (キャップ)