JAFの略称でおなじみの一般社団法人日本自動車連盟は、年間出動回数229万件以上(2024年度)という日本最大のロードサービス組織だ。その活動を隊員とともに支えているレッカー車を、JAF神奈川支部港北基地で取材した。【働くクルマの大図鑑・レッカー車篇/その2】
文・写真/トラックマガジン「フルロード」編集部
※本記事はトラックマガジン・フルロードVOL.57の掲載記事を再編集したものです。車両と装備の表記はJAFの用語に準じています。
世界屈指のレッカー車ユーザー・JAF
JAFは、自動車ユーザーが安心かつ安全にクルマを利用するための公益団体として設立された、非営利のロードサービス組織だ。会員制を採っているのはそのためで、総会員数は2千万人超にのぼる。
全国各地に設置されるJAFの基地には、レッカー車や車積載車、多目的車といったロードサービスカーが大量に配備されている。サービスカー総保有台数のうち、レッカー車はその約6割を占めるとされ、世界的にも巨大なレッカー車フリートを擁している。
レッカー作業に関する国家資格はないものの、ロードサービス隊員には専門的な知識と実践的な技能、レッカー装置や作業機材の熟知が不可欠であり、本部直轄の中央研修センターと配属エリアでの研修を通じて技能を身につけるとともに、JAF独自の技能検定制度で技量向上を図っている。
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