ハイブリッドの中型コンベンショナルトラック 発見!
日野自動車の羽村工場にある「お客様テクニカルセンター」には、大型から小型、トラックからバスに至るまで、日野自動車のいろいろな車両が勢揃いしていることは10月11日にお伝えしましたが、その片隅でこんなトラックを見かけました。
コンベンショナルタイプ(いわゆるボンネットタイプ)の中型トラックです。日野が2003年から販売している北米専用モデル「HINO600」シリーズのうち、これはGVW7トンクラスのHINO165で、しかもハイブリッド車です。珍しいっていうか、実は、このトラックは未だにどこの国でも売られていません。あるいは、この塗色で思い出す人もいるかもしれませんが、2004年の「第38回東京モーターショー」に参考出品された車両のようですね。J05D型エンジンにレンジャーハイブリッド用のシステムを組み合わせ、仕向け地の米国の用途に合わせた制御のマッチングを施したハイブリッドトラックでした。
このHINO600のハイブリッド車は発売されませんでしたが、日野は、今度の新型デュトロの海外モデル「HINO300」シリーズではハイブリッド車を全面展開しています。驚くのは北米向けのハイブリッド車で、何と国内向けおよび他の海外向けのN04C型エンジンとAМTの組み合わせではなく、全くの専用開発なんですね。組幅840mmのフレームにJ05E型エンジン(尿素SCR+DPF方式でEPA2010年排ガス規制に適合)を搭載。油冷式の電動機のローター中央部に湿式多板クラッチを組み込んだ専用ユニットをエンジンとアイシン製6段トルコンATの間に挟み込んだシステムを採用しています。トルコンATや高い加速性能、比較的高い平均車速など市場のニーズにあわせて開発したんだそうです。
考えてみたら新型デュトロ=HINO300も、前代未聞の北米での初披露だったし、先のHINO600シリーズのように北米専用のコンベンショナルタイプの中型トラックを開発するなど、親会社のトヨタの栄光の軌跡を倣っているんでしょうか、日野の北米市場への力の入れ方はハンパじゃありません。HINO300ハイブリッドが北米で成功するかどうか、正直いって大きな賭けだと思いますが、日野の海外展開とハイブリッド車の世界的普及を占う上で、大いに注目したいですね。
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