各社の特徴が際立ってきた中型トラック
前号の大型トラックに引き続き、「フルロード」第3号では新しくなった各社の中型トラックを特集しています。
ポスト新長期排ガス規制の施行時期がGVW12トンを境に平成21年度と平成22年度に分かれることから、中型トラックの規制対応は両年度にまたがることになります。特に主力の4トン車については、現時点では日野自動車とUDトラックスが未発表ですが、推測をまじえて国内4メーカーの中型トラックの特徴を徹底的に比較したのがこの特集です。
注目のポスト新長期排ガス規制への対応は、日野レンジャーが尿素フリーのHC-SCR、いすゞフォワードは、4気筒エンジン搭載車が大量EGR+2ステージターボ、6気筒エンジン搭載車が尿素SCRという2本立て、三菱ふそうファイターが尿素SCR、UDトラックスコンドルも尿素SCRの採用で規制をクリアしています。
もちろん排ガス対策だけでなく、今回の一斉モデルチェンジにより、各メーカーのそれぞれの技術的特徴や方向性の違いが明確になってきており、それをより鮮明に際立たせようというのが今回の特集の狙いです。
2007年に新設された中型免許制度により、新たにGVW11トン未満、最大積載量6.5トン未満が車両規格上の境界に加わったわけですが、中型トラック=4トン車という日本独自の「慣習」を脱して、中型車が新たなセグメントに落ち着くにはまだまだ時間が掛かると見られます。
一方、そんな混沌とした状況の中で、「国際化」を視野に入れた車づくりもなされており、現にUDトラックスの新エンジンは、ボルボトラックグループの中型エンジンの中核を担う存在になろうとしています。ドメスティックオンリーだった日本の中型トラックの新たな展開は、ある意味では日本のトラックメーカーの行く末を占うことになるのかもしれません。本特集を刮目してご覧ください。 (キャップ)