コンセプトからの新提案エルフに続きフォワードも
ーー新型エルフでの新アイテム追加投入に続いて新型フォワード用にも「イルミネーションバンパーガーニッシュ」が追加されました。この新製品についてご紹介ください。
新型エルフ、新型フォワードのデザインの象徴といえるのがシグネチャーイルミネーションですが、その印象的なへッドランプのラインと連動するように設計したのが、今回登場した「イルミネーションバンパーガーニッシュ」です。
L字型に配置された高輝度LEDが、フォグランプ周辺のシルエットを大胆に演出し、車両全体のデザインと美しく調和しながら、フロントフェイスにカスタム感をプラスします。
純正アクセサリーならではのフィット感と完成度の高さが、標準車両との差別化を生み出し、独自のスタイルを際立たせていると思います。
もう1つは、ブラックのアイラインを加えることで、輪郭を強調し、シャープで力強い印象を与える「アイラインガーニッシュ」になります。
このアイテムは、特にフォワードにおいて「ヘッドランプが車両サイズに対してやや小ぶりに見える」というユーザーの声を受けて開発したものです。
これらの新商品は、視覚的なインパクトだけでなく、ブランドらしさと機能美を融合させたアイテムで、いすゞA&Sが提案する次世代トラックアクセサリーの象徴ともいえる存在だと思います。
ーーエルフにしろフォワードにしろ、もともとヘッドランプはアイキャッチのあるデザインですね。
近年は乗用車もヘッドランプが著しく進化しています。特にヘッドランプにシグネチャーイルミネーションを一体化させたデザインが非常に流行っていまして、エルフやフォワードもそれを取り入れた格好です。
私どもも車両との一体感というものを意識しながら、視認性を高めたクオリティの高いイルミネーションアイテムを提供したいと考えましたが、今回はそのつくり込みができた新商品だと思っています。
ーー「イルミネーションバンパーガーニッシュ」も「アイラインガーニッシュ」もブラックアウトが効いていて、キリリと引き締まった印象です。カスタマイズ感が高まったように思います。
ホワイトのバンパーにイルミネーションバンパーガーニッシュを付けると、かなり印象が変わると思います。ですので、ホワイトのクルマに乗っているユーザーさんには特に訴求できるのではないかと思います。
ーーいっぽうの「アイラインガーニッシュ」はいかがでしょう?
エルフとフォワードは共通のヘッドランプを使っているので、相対的にフォワードは小さく見えてしまう。そのため、やや迫力に欠けるところがあるので、アイラインを引くことで目ぢからを強調し、迫力を出すような効果を狙っています。
コンセプトから商品化へ新アクセサリー誕生の舞台裏
ーー商品化されるまでにはさまざまなプロセスを経ることになると思いますが、「東京オートサロン2024」に出品されたフューチャーアクセサリーズエディションのフロントグリルガーニッシュは実際に商品化されました。東京オートサロンへの出展は大きな契機になったと思いますが、いかがでしょう?
いすゞA&Sは昨年・今年と2年連続で東京オートサロンに出展しました。トラックメーカーとして唯一の参加ということもあり、当初は不安もありました。
しかし、会場で直接耳にした来場者の声やアンケート結果は予想を超える高評価と期待のコメントばかりでした。プロジェクトメンバー全員がその反響に感激し、いただいた貴重な意見は新商品の企画やマーケティングに大きなヒントを与えてくれました。
現場の声が物づくりの原動力になっているのです。通常の商品化プロセスでは、企画書の作成から試作、会議体での検討を経て、ようやく商品化に至ります。
採算性などを慎重に見極められるいっぽうで、前例のないアイデアは通りづらく、新しい提案が難しいという課題もありました。
そこで、東京オートサロンに出展するコンセプト車に試作品を装着し、来場者のリアルな反応をもとに商品化へとつなげる新たなプロセスを試みました。
既存のニーズに応えるだけでなく、まだ顕在化していない新しい欲求を掘り起こす……そんな未来志向のものづくりを目指しています。
さらに、社内関係者を対象とした「試作用品評価会」を新たに開催。華やかなイベントとは異なり、落ち着いた環境の中で、参加者が真剣に試作品と向き合い、率直な意見や改善提案を交わす場となりました。
従来の会議体での商品企画とは一線を画すこの取り組みは、よりスピーディかつ柔軟な商品企画を可能にし、今後のアクセサリーづくりに新たな風を吹き込んでいます。
ーーA&Sにとって東京オートサロンは「新たな商品の方向性を試す場」という位置づけなんですね。
はい、単なるコンセプトカーの展示にとどまらない取り組みを続けてきました。その成果は、来場者から寄せられた数々のフィードバックに表れています。
昨年、そして今年と、現地で得たリアルな声は商品開発における貴重なヒントとなり、今では嬉しい宿題が山積みの状態で、「お客様の期待するスピード感に追いつくのが精一杯」と語る担当者もおりますが、商品化に向けた検討は着実に進行中です。
ーーということは2026年の東京オートサロンも期待してよさそうですね。
ええ、2026年の東京オートサロンにももちろん出展するつもりです。そこでこれまでの成果を披露するとともに、また新たな宿題を持ち帰ることになるでしょう。いすゞA&Sは、今後も東京オートサロンに限らず、さまざまな場面でトラックの可能性を広げるアクセサリーの新提案を続けていきます。
「いすゞらしさ」をしっかりと守りながらも、他の車両とは違う個性を際立たせるそんな新しい価値をお届けすべく、アクセサリーの可能性を広げていくいすゞA&Sの取り組み姿勢に是非ご注目ください。
【画像ギャラリー】いすゞA&Sが提案するトラックアクセサリーの潮流(16枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方