ヒロの海コン物語 歴史篇 その12
こんな感じで環境を整備して、マクリーン氏は1955年（昭和30年）にパンアトランティック・スチームシップの新しいサービスを開始しようとしたんですけど、鉄道会社やら何やらの異議申し立てによりなかなかＩＣＣの許可がおりませんでした。ニューアーク港―ヒューストン港間のコンテナ輸送の許可が出たのは1955年末になってからです。そこから練炭を詰めたコンテナ２個をＴ２型タンカーの改造船に積み、ニューアーク港―ヒューストン港間を何度も往復して、海上保険の基準を決めるアメリカ船級協会（ＡＢＳ）に対し、コンテナを積載した場合に安全に航行できることを証明したり、沿岸警備隊に、輸送中にコンテナが動いて乗組員に危険をおよぼすおそれがないことを証明しつつ、双方の許可を取ったりして、全ての準備を整えます。
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