岡雅夫の「働くクルマ」のショートエッセイ 第52回
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寄稿・連載
欧州クルマ紀行 その⑦
ポルシェツアーのメインは、やはりシュツットガルトのポルシェミュージアムである。昔から同じ場所にミュージアムは存在していたが、あまりに貧弱で、訪問した人からはつまらないという意見が多く、数年前にあっとおどろく近代的な施設に生まれ変わったのだ。これもSUVやセダンに進出したおかげであろうが、建ててから再度強度計算をやり直したくらいの奇抜な外観である。本社工場正門の真向かいに建てられ、工場見学の待ち合わせ場所にもなっている。午前中はちょうど上手くスケジュールが取れ、工場見学をすることが出来た(通常は6カ月以上待たされる)。カメラもケータイも一時保管されて2時間ピッタリ生産ラインを見せてもらった。油臭くない清潔な工場という印象だ。午後はミュージアムでほぼ全てのポルシェを堪能した。一番気にいったのは911GT1という車で、公道仕様のレーシングタイプだ。日本にも少なくとも1台在庫があるが、価格は1億円を超えるんだとか。 ・・・つづく・・・ (元社団法人日本自動車工業会モーターショー室長)
ポルシェミュージアム
同内部。白基調で美しい
911GT1ロードカー
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