岡雅夫の「働くクルマ」のショートエッセイ 第50回
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寄稿・連載
欧州クルマ紀行 その⑤
ドイツの秋は寒い。夏でも寒い日があるくらいだから当然だが、朝は5度程度しかない。東京から北海道へ行った感覚だ。夜明けが遅いのも特徴で、朝は7時半にならないと明るくならない。東京では6時前から明るいから2時間ほど違う。昼間は20度を超えることもあり、晴れていれば快適だ。アウトバーンでの移動が多いため、トイレ休憩に何回かサービスエリアに寄った。そこで用意しなくてはいけないことがある。トイレが有料で小銭を持っていないと入れないことだ。70セント入れてバーを押して入るのだが、入るところでチケットが出てくる。領収書でもあるのだが、これが50セント分の割引券になっており、サービスエリアでの買物に利用できる。上手いことを考えたものだ。しかし日本ではやってほしくないサービスだ。トイレはきれいで安心だが、個室の便座には自動洗浄装置が付いており、水を流すと便座がウイーンと1周して綺麗になる仕組みだ。便座は丸くないのだが、よじれながらも上手く回転している。日本にもあるのかもしれないが感心して撮影してしまった。 ・・・つづく・・・ (元社団法人日本自動車工業会モーターショー室長)
アウトバーン。速度制限区間
自動洗浄便座。丸くなってくるくる回る
トラックの追越マナーもよい
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