岡雅夫の「働くクルマ」のショートエッセイ 第46回
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寄稿・連載
欧州クルマ紀行 その①
元自動車工業会モーターショー室の岡雅夫です。確か一年以上「フルロード」ブログに登場していませんでしたが、久々のカムバックです。
自動車専門誌「カーグラフィック」が主催するツアーに参加してきました。その名も「第1回ポルシェツアー」です。ポルシェという高級スポーツカーを題材にそのルーツから現在までを探訪するものです。10月1日から8日まで、オーストリアとドイツを回る、観光よりもクルマ好きのための企画です。「フルロード」ブログの読者の皆さんは大体クルマ好きだと思われるので、久しぶりに乗用車からレーシングカーまで含めたクルマブログを掲載したいと思います。もちろんトラックも出てくるのでお楽しみいただきたいと思います。
ドイツの古城ホテルにて
ポルシェというのはドイツの名門スポーツカーメーカーで、強烈なマニアが多いホットな車である。その水平対向6気筒エンジンの腹に浸み渡る音と振動、鋭く切れのあるコーナリング性能、圧倒的な加速力、特に高速性能はモータースポーツに培われた技術の固まりである。そもそもスポーツカーは実用的ではないし遊びのための車である。最近はそのポルシェも高性能SUV「カイエン」や4ドアスポーツ「パナメーラ」を出したりして、ともすれば軟弱路線に向かっているように見えるが、主要車種は「911」を代表とするスポーツカーである。しかし、スポーツカーだけをつくり続けると経営上も苦戦が予想されるため、ポルシェらしさを表現した車種にも手を広げている。これが大当たりで世界中にポルシェファンは増え続け、一時はドイツナンバーワンのフォルクスワーゲンを買収しようというところまでになった。この試みは失敗に終わり、逆に現在はフォルクスワーゲンの子会社となっている。そんなポルシェのルーツはオーストリアから始まる。 ・・・つづく・・・ (元社団法人日本自動車工業会モーターショー室長)
これが最新のポルシェ911です
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