追想記(並走車9)
今回以降、ドライバーにとって少し耳の痛い話になるのをお許し願いたい。
で、その前に、大事なことを書き忘れていたので、それから書き進めたい。
釣られてくる乗用車が、悪意や故意で速度を上げているのではないという理由の一つは、彼らは一様に80~100km/hで走っている真面目なドライバーであるということだ。それは、ある意味漫然運転のようにも思える。そこで考えていただきたいのだが、そのような運転をしている者が、トラックから追い越されたからといって、意地悪をするだろうか? トラックが来たからと言って速度を上げる理由はないはずで、速度を上げて走りたいのなら、最初からは80km/hや90km/hではスピードでは走らない、つまり高速道での法定速度を維持している者たちで、順法精神に優れている者たちだということだ。
120km/hくらいで飛ばしている奴に、トラックに釣られて並走なんてありはしない。何故ならトラックにお構いなくどんどん右側を走っているからだ。
さて、並走車に苛立ちを覚え、故意と思い込んで意地悪を考えるトラックドライバーの方、我が身のことを考えてみませんか? あなたはどんな運転をしていますか? 故意に迷惑をかけていませんか?
大型トラックの方も、その運転の在り様はさまざまで、80km/hで走っているトラックもいれば、90km/hリミッターいっぱいで走っているトラックもいる。また、90km/hで走っていて、前の同程度の速度で走っているトラックに追いついても、そのまま後ろに着いて走るトラックもいれば、隙があれば追い越そうとするトラックもいる。
しかし、名神や東名では、その隙がなかなかできない。そう、左側車線を走っていると、右側車線に出て追い越すのが困難なくらい交通量が多い。そのために、車間がないにも拘らず、いきなりハンドルを切り、右側車線に飛び出してくる大型トラックが、リミッター装着に合わせるように一挙に増えた。その結果、右側車線を走っている4トン車や乗用車が急ブレーキを踏むシーンが増えてしまった。
もう何が言いたいかお判りですよね? その判断はできますよね?
高速道路上での乗用車の並走が無意識に釣られるものであるのに対し、大型トラックの右側車線への飛び出しは、故意にやっていることなのです。自分勝手な微細な速度へのこだわりが、右側車線を走っている車に迷惑だけでなく、危険を与えているのです。これは、私自身が名神で被害に遭った事でもあります。
前回予告した、時間の計算は次回に譲ります。
トラさんのブログ「長距離運転手の叫びと嘆き」
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