「経過措置の終了」で大騒ぎしたあの頃
今から4年前の話になるんですが、それまで継続されていた海コンに対する軸重等の基準緩和が、2008年3月31日をもって期限切れを迎えました。この「経過措置の終了」は、当時、海コン業界では大騒ぎだったんですが、その業界の最先端の現場にいるオレたち海コン運転手はどうだったか、そんなことをこれからしばらく書かせてもらおうと思います。
そもそも、海コンの基準緩和がどーゆーことかって話なんですが、海上コンテナを陸送する場合、ヘッドは2軸が大多数なんですね。そして、コンテナを載っけるシャーシ、業界用語(では「ホネ」って言うんですけど、こちらも20FT用・40FT用問わず2軸が大多数なんですよ。つまり「アタマ(ヘッド)2軸、ホネ(シャーシ)2軸」が基本なんですね。この状態で、「総重量が20トンの20FTのコンテナを積むと、どの軸も10トンを超えないけど、コンテナ総重量が24トンになると、ホネ側の前軸重が10トンを超えちゃうよ。40FTコンテナの場合は、総重量24トンならホネ2軸でも10トンを超える軸はないんだけど、総重量30トンのコンテナになっちゃうと、ホネを3軸にしても、ヘッドの後軸重が10トンを超えちゃうよ」ってことなんです、手元にある資料によると、軸重が10トンを超えると、道路を走っちゃいけないタテマエになってますから、このタテマエがある以上、これに引っ掛かるコンテナは、一般道を走れないワケなんですけど、「それも何だしなぁ…」ってことで、海コンは軸重の基準が緩和されてたんですね。これが「軸重等の基準緩和」とか「経過措置」なんていわれてたモノの概要なんですけど、この措置がなくなっちゃうと、現行の「アタマ2軸、ケツ2軸」じゃダメになっちゃって、「アタマが後輪エアサスの2軸もしくは3軸、ケツ3軸」にしなきゃいけないってことから、業界は「そりゃ大変だ!」ってことになったんですよ。
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