一期一会 その3
記憶の片隅に残るかつて世話になった忘れられない名も知らぬ人たちがいる
十数年前 私が念願の大型トラックに乗りはじめて間もない頃は 群馬県内の倉庫から兵庫県加西市に飲料を運ぶという仕事を任されていた
行きはいつもだいたい同じ場所だったが 帰り荷は関西の運送会社からもらう為 毎回違う場所だった
確か関西方面に行き始めてまだ2、3回目だったと思う
帰り荷を丹波篠山インターそばの工場に積みに行った
地図とにらめっこしながら不慣れな関西の道を恐る恐る進んでなんとか無事積み地にたどり着いた
初めての場所で初めて見る荷物
自分の背丈より少し大きく直径50センチくらいのロール状の物だった
当時はまだ何もかもいっぱいいっぱいで無我夢中で 未だに あの時自分が一体何を積んだのかわからないままだ(汗)
「姉ちゃんここ初めてか ちょっと待っててな 今こっち積んだら手伝うからな」と声をかけられた
コメント
コメントの使い方