トラックドライバーの誇り その41
*運送業界では、規制緩和以来、それが逆行しているのです*
前回のブログで示した上記の例に入る前に、一般の方々に対して、その概要を説明したいと思います。
一般的に運送事業は、トラックを保有している運送会社(貨物自動車運送事業法に定める事業者)が行なっていると思っている方がほとんどだと思います。しかし、実際に携わっているのは運送会社だけではありません。荷主と運送会社の中間にいて、それを斡旋している業者が介在しているのです。
それが、運送関係者が「水屋」と呼んでいる「貨物利用運送事業法に定める」業者のことです。簡単に言えば、荷物とトラックをマッチメイクさせる業者のことです。その規模は、全国に展開する事業者から、机一つにFAXと電話だけでこじんまりやっている業者まで、その形態はさまざまです。
もちろん、この両方を併せ持っている会社が数多くあるのは、言うまでもありません。以下、水屋と呼びます。
本題に入ります。
その水屋の数、そして実際にトラックを保有して荷物を運ぶ運送会社の数は、規制緩和以来もっと増えました。たぶん、それまでの1.5倍くらいには増えたでしょう。しかし、水屋の場合は、従来からある運送会社が水屋にシフトした例が数多くあります。
しかし、運送会社をしていた会社が、規制緩和を機に水屋になったかと言えばそうではありません。バブル崩壊以降大手運送会社はいち早くシフトし、中小業者にもその兆しはあり、徐々にそのような体制固めが自然に出来ていたのです。
その辺の事情は詳しく書きたいので、字数の関係で次回に譲りたいと思います。
トラさんのブログ「長距離運転手の叫びと嘆き」
http://www.geocities.jp/boketora_1119/
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