運転手にそれ相応の報酬を!
運送業はあくまでもサービス業であり、その中心はあくまでも運転手である。単にA地点のものをB地点に移動するのが運送業であると考えるのは大間違いで、その間のすべての作業を円滑に行い、荷主に安心と満足を与えるのも運送業なのである。しかし、それを一方的に運転手の自覚の問題として論ずるのは、お門違いというものだろう。その職業に自覚と責任を要求するのであれば、それ相応の報酬を約束するべきである。
他の製造業などの場合は、製品の良し悪しは目に見えて分かる。だから、下請けに仕事を回した場合でも、仕事の質の低下に対して歯止めがかかる。しかしサービスの低下という点に関しては、チェックのしようがない。運送業の下請けに関しては、製造業などと違った側面を抱えているといっていいだろう。しかし現在でも、運送業の下請けは、他の業種に比べて多層的な構造をもっているのではないだろうか。そしてそのことが、現在の運送業界が抱えるさまざまな問題の根源になっているような気がする。 (山高一浩)