富士スピードウェイでeオウマークに試乗
最後に富士スピードウェイの外周路でeオウマークの試乗もできたので、最後にそのチョイ乗りインプレッションもお伝えしよう。
試乗車はアルミバンと平ボディ仕様が用意されていたが、今回乗ったのは平ボディタイプだ。
内装は、運転席左側にあるセレクターがダイアル式となっている以外は国産車と大きな違いはなく、ステアリングレバーの右ウインカー・左ワイパーも同じである。
いっぽう運転席からみるミラーは、欧州車と同じくドアミラータイプで、左の確認は助手席側の窓越しに覗くかたちになっている。
サイドミラー、アンダーミラー、サイドアンダーミラーは、国産の小型車にはない大判のミラーが採用されており、視認性はかなり良好。ただし電動格納はできないため、ミラーをたたんですれ違う・通り抜けるという状況も多い日本の小口配送事情とはややミスマッチなところでもある。
加速性能に関しては、空荷とはいえかなりパワフルな味付けとなっている印象。試乗コースに設定された急な上り坂で坂道発進からのベタ踏みを試してみたところ、途切れのない力強い低速トルクによってどこまでも加速できそうな感覚に陥る。
いっぽう、同急勾配の下りで試した回生ブレーキは、AMTのエンジン車であればブレーキを踏まないと自重でどんどん加速していきそうな場面であったが、回生の制動力だけでほどよい速度を維持し下りきることができた。回生ブレーキも強めの制動力が再現されている印象だ。
サービスブレーキに関してはブレーキペダルを奥まで踏み込んで効くフィーリングで、日本車の感覚とは少々異なる。この部分はブレーキが効きづらいと感じる人がいるかもしれない。
また、ステアリングの操舵は電動アシストが行なわれているが、取り回しは適度な重量感があり自然体で操作することができる。近年の操舵が軽すぎるクルマよりも、個人的には好みである。
eオウマークはドライビング性能に関してEVらしさが随所にみられ、純粋に評価をすれば完成度が高いと感じた。地域によって異なるが現在の補助金を最大限活用すると、バンタイプで300万円台から購入できるようになるそうで、日本のEVトラック市場において侮れない存在になりそうだ。
【画像ギャラリー】トラックオーコクが販売する小型EVトラック「eオウマーク」(12枚)画像ギャラリー













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