猛暑日連発の暑く長いシーズンがようやく終わりを迎えようとしているが、今年の夏ほどエアコンのありがたみを感じた人は多いのではないか。
それはトラックドライバーにとっても同様だろう。しかし、そんなドライバーを苦しめるのがアイドリングストップの励行だ。
荷待ちの構内や長距離運転時の休息・睡眠時など、アイドリングストップでキャビンが蒸し風呂と化してしまっては、満足に身体を休めることもできない。
そんな中、いすゞA&Sの大型車用アイドリングストップクーラーに新しい仲間が加わった。
文/トラックマガジン「フルロード「編集部」、写真/いすゞA&S
いすゞA&Sのラインナップ
いすゞA&Sのアイドリングストップクーラーには3タイプが揃っている。
まず、ギガハイルーフ/ギガトラクタミドルルーフ用の「アイクール・ハイ」、ついでギガ標準ルーフ/ミドルルーフ用の「アイクール・ミニ」、そしてギガフルキャブ用の「エブリクール」だ。
今般その「エブリクール」にギガトラクタ用がラインナップに加わったのでご紹介しよう。
「エブリクール」はデンソー製で、乗車後、短時間で冷房を実感できる「ゾーン冷房」を採用。これは、人体のなかでも熱を感じやすい部位(顔・下半身)を狙い冷風を送る方式で、ベッドスペースと運転席のどちらでも十分な冷風を得ることができる。また、3つの吹き出しグリルで風向を好みに応じて調整可能である。
電源オン後は速やかに冷房を開始。乗車後もすぐに涼しさを感じられるため、真夏の日中をはじめ、暑い中で作業した後のドライバーの身体を快適に冷やすことができる。
新規開発の小型・一体型冷房ユニットは、奥行きは最大でも28cmの薄型仕様。車内中央部に突出部を設けず、圧迫感のない休憩スペースを確保している。車内での移動もしやすく、ベッドに腰掛けることや立膝をつくこともできるという。
また、エンジン停止が求められる状況においても冷房が使用できるので、ドライバーはもとより、燃料費・CO2排出量削減を実現でき、自社の環境経営・保護活動といった面でも大きなメリットが期待できる。このことは荷主へのアピールポイントとして貢献することにもつながる。
ギガトラクタ用「エブリクール」の特徴
ギガトラクタ用エブリクールは、後方の安全確認が求められているトラクタヘッド車向けに、後方視界を確保できるよう設計されたガラス付きバックパネルと、その取り付けに必要な専用ブラケットを新規設定。(クーラーユニットセット・防水キットは、15.0型以降ギガ用に設定している商品と同様)。
その特徴は、
・軽量コンパクト設計により車内中央部に突出部を設けず、圧迫感のないベッドスペースを確保
・消費電力300Wと省電力でバッテリーの追加や容量アップ不要
・顔や体に直接冷風を届けるゾーン冷房タイプ
・電圧値を高精度に監視するバッテリー保護機能でバッテリー上がりの不安を低減
・全日本および各都道府県トラック協会「アイドリングストップ支援機器導入促進助成の対象製品
・全国のデンソーSS店でアフターサポートも万全
……などとなっている。
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