いすゞ自動車は9月30日、小型トラック「エルフ」の2025年モデルを発売した。7代目エルフとして初の一部改良では、パワートレーンの改良および先進運転支援システムの機能向上を実施している。また国内市場で現在空白の高床パートタイム4WD車も新たに設定した。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部
写真/いすゞ自動車、フルロード編集部
4JZ1エンジンをトルクアップ
パワートレーンの改良では、3.0リッター直噴ディーゼルエンジンの最高出力はそのままにトルクアップを実施。150PS仕様の「4JZ1-TCS」は最大トルク43.8kgm/1400-2450rpm、175PS仕様の「4JZ1-TCH」は最大トルク46.9kgm/1500-2680rpmで、4JZ1-TCSはプラス5.6kgm、4JZ1-TCHはプラス3.1kgmそれぞれ増強となった。
7代目エルフの目玉技術の一つ、デュアルクラッチ式9速AMT(DCT)の『ISIM』では、変速制御のアップデートが行なわれ、特に登坂走行時でのドライバビリティ向上が図られている。また、175PSマニュアル車用6速トランスミッションでは、トルク増強に応じた仕様変更が行なわれた。
2025年モデルでも、全車型がJH25モード燃費基準の達成車となっており、とりわけアイドリングストップ&スタート装置付のMT車はプラス5~10%超過達成、ISIM車はプラス5~15%超過達成となっている。
なお、エクステリア・インテリアとも変更はないが、メーカー出荷の平ボディ完成車およびバン完成車かつグレードがSGまたはSEカスタムには、新デザインのLEDリアコンビネーションランプを標準装備し、リア回りの表情を一新している点は注目だ。
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