中間休息日を利用して日野レンジャーを完全にリフレッシュ
ラ・パスのビバークで整備される日野レンジャー
12日、ダカールラリー2018はボリビアの首都ラ・パスで中間休息日を迎えた。リマをスタートした今大会はペルー太平洋岸の砂漠で序盤から厳しいステージが連続。明日からの後半戦も標高の高いボリビアの山岳路やアルゼンチンのフィアンバラ砂漠、あるいはアンデス山麓の山間地など厳しい戦いが待ち受ける。日野レンジャーでトラック部門に参戦している日野チームスガワラはここラ・パスで車両を徹底的に整備し、乗員もリフレッシュ。後半戦に向けた準備を整えた。
明日からの2日間はボリビアの高地を舞台にラ・パス~ウユニ~トゥピザ間でマラソン行程が行なわれる(4輪・トラック部門のみ)。塩湖で知られる当地はメカニック不在のマラソンステージでウユニへの行程で発生したトラブルは選手が自分たちのパーツのみで対応可能。トラブルやアクシデントの状況次第で順位変動の可能性も大きい要注意ステージである。チームは日野レンジャーを完全に仕上げ、リスクを避けた走りで乗り切ろうと気持ちを一つにしていた。
菅原照仁/中間休息日といってもまだ三分の一ぐらいの感覚。後半戦が楽しみです。今までよりも厳しいステージが続いていたのでトラブルが発生しないよう、予防整備もしっかりやってもらいました。明日からは高地での競技が続きますが雨が降るかどうかで内容は大きく変わるでしょう。
鈴木誠一/2号車のリアのリーフスプリングは休息日を含めて大会中2回交換する予定です。それと今日はフロントのブレーキローターが摩耗したので交換します。ローターを替えるにはハブもバラす必要がある構造なので、ついでにオーバーホール。エンジンやミッションは点検が中心です。
岡部陽一/標高が上がって空気が薄い影響はすでにアレキパから。頭痛がしましたが、今は大丈夫です。力を入れると手先が痺れるぐらいでしょうか。みんなで良い感じで頑張っています。
高野雄生/1号車の救援に行ったのは良い経験でした。砂丘で作業したあのときのことを思えば、今日の環境はコンクリートの上だしラクに感じます。水泳をやっていたせいか標高が高くても大丈夫です。
木下大樹/高標高の影響はやっぱり頭痛。今はもう大丈夫ですが鼻をかんだら鼻血が出ました。1号車のリタイアは残念ですが、みんなで2号車をきちんと走らせたいと思って作業しています。
山内愛一朗/みんなで2号車に集中して作業出来たので効率は良かったと思います。1号車でトラブルが出たのでハブのリダクション機構(遊星歯車)は念のため分解して点検します。
澁谷亮太/遊軍のメカも2人とも一緒に作業してくれており、マンパワー的には充分。やることは多いのですが、同時進行でぐんぐん進んで行く印象です。
酸素発生器を使う菅原照仁
油脂類の準備をする岡部陽一
前軸のハブを分解する高野雄生
鈴木誠一とともにハブの遊星歯車を分解する木下大樹
作業の手順を指示する山内愛一朗
後軸周りを整備する澁谷亮太
コメント
コメントの使い方