ダカールラリー2017 日野チームスガワラの戦い №8

ダカールラリー2017 日野チームスガワラの戦い №8
後半戦に向けて車両をリフレッシュ 
1月8日 中間休息日
ラパス(ボリビア) 
 
8日はボリビアのラパスで中間休息日を迎えた。ラパスへのステージがキャンセルとなり、到着時間が早まったことでチームは前日のうちに点検整備に着手。当初から予定されていた部品の定期交換を中心に作業を行なった。あいにく小雨が断続的に降る不順な天候だったが、メカニックたちは粛々とメニューを消化し、夜半までに2台の日野レンジャーは後半戦に向けて完全にリフレッシュされた。なお、主催者は明9日の競技についてウユニ周辺の降雨の影響で距離を大幅に短縮することを発表した。 
 
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悪天候の中で整備される日野レンジャー 
 
現在日野チームスガワラは2号車菅原照仁/杉浦博之組がトラック部門総合12位、1号車菅原義正/高橋貢組が総合32位につけ、排気量10リットル未満クラスの1・2位を占めている。とはいえ、後半戦には初日のアシスタンス部隊不在のマラソン行程をはじめ、フィアンバラ近郊のフェシュフェシュと灼熱、アンデス山麓の砂丘地帯など難所が目白押しで厳しい戦いが予想される。日野チームは、同クラスの8連覇達成とともに、総合順位で2号車がどこまで上位に食い込めるかが注目されるところ。整備終了後チームはミーティングを開き、改めて全員が気持ちを一つにし、各人がベストを尽くすことを誓い合った。 
 
菅原義正/昨晩メディカルセンターで点滴注射を受けたら体がすっきりしました。もう大丈夫です。 
高橋貢/晴れていればフルコースでやってほしいですが、雨なので短縮は仕方ない。でも短い中にも砂丘があったり難しそうです。 
菅原照仁/今のダカールのトラック部門は全てのステージを全力で戦わないとポジションが後退してしまう厳しい状況です。後半戦も山場が続きますが、一日一日をしっかり走って行きたいと思います。 
杉浦博之/このコンディションなので短くなって安心しました。トータル距離は長くなっているので、どこかを避けていく可能性もあると思います。 
鈴木誠一/休息日には2号車がリアのリーフスプリング交換のほか、トランスファーやリダクションハブなど駆動系の弱いところを集中的にチェックしました。1号車の方は比較的疲労が少ないのですがきっちり点検しました。 
中村昌樹/雨で進捗が遅れましたがなんとか終わって良かった。大きい作業としては2号車のリアリーフ交換がありましたが、昨晩終わらせました。 
吾妻広之(福島日野自動車)/休息日は雨と寒さと軽い高山病でちょっと疲れましたが(クルマを)ちゃんと仕上げられて良かったです。体調は問題ありません。 
中村浩司(石川日野自動車)/食べ物が合わないところはありますが、それ以外は体調も良好です。雨が降っているとオイル交換ひとつやりにくい。今日は時間が掛かりました。 
井上順也(岡山日野自動車)/車両をチェックしていると次から次に気になるところが出てきます。時間がいくらあっても足りない。明日はマラソンで我々は見られないので、なおさらです。 
國本賢治(広島日野自動車)/雨の影響で作業が思うように進まないのが歯がゆい気持ちでした。高地で空気が薄いのは仕事をしていると感じます。ボリビアでの作業はこの休息日が最後なので気合で頑張ります。 
島崎耕平/ハイラックスの移動は順調です。ただ高地のためか眠気に襲われることはあります。ここまで一番大変だったのは泥の海になったオルロのビバークですね。 
田中宏治/ボリビアに入ってからメカニックさんたちは本当に大変だと思います。シャワーも仕事が終わったときは寒くて浴びられないことが多いです。 
高嶋龍/自分はサポートのサポートなので仕事は探して見つけながらやっています。一日の流れは慣れました。高山病なのか、低酸素の影響はちょっと感じています。 
 
 
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作業を見守る菅原義正 
 
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2号車のフラップを点検する井上順也 
 
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アシスタンスカーの点検を進める島崎耕
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ルートマップ 
 

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