2号車が累積順位の総合13位に浮上 2台揃って無事最終ビバーク地ヴィラ・カルロス・パスに到着
ダカールラリー2016もあと2日。この日はサン・ファンから最終ビバーク地ヴィラ・カルロス・パスへの行程で267㎞のSS(競技区間)が行なわれた。SSの舞台はコルドバ近郊の山間地で、ツイスティな山岳路が中心。幅の狭いところも多く、2輪・4輪の481㎞に対してトラック部門は途中で分岐して終了する267㎞と短めの設定になっていた。それでもSSスタートまでのリエゾン(移動区間)が414㎞と長く、SS終了後の185㎞を含めた全行程は866㎞で(トラック部門の)今大会最長であった。
2号車 菅原照仁/杉浦博之組
後半戦に入って連日のSSで総合9位、14位、13位と大型のライバル勢に分け入る好成績を記録。難易度の高いステージで持ち前の速さを発揮している日野チームスガワラの日野レンジャー2号車菅原照仁/杉浦博之組は、この日も果敢な走りを見せ、トラック部門の総合20位/排気量10リットル未満クラス1位でゴール。累積順位を総合13位/クラス1位として気を吐いた。
一方、大ベテランの菅原義正が若手の高橋貢とコンビを組む1号車は引き続き確かな走りを見せ、ノートラブルで総合35位/クラス3位でSSを終了。累積順位は総合30位/クラス2位となった。
ヴィラ・カルロス・パスのビバーク地は3日に立ち寄ったのと同じ湖畔のキャンプ場。明日はロザリオでゴールを迎えるが、手前で180㎞の最終競技区間が用意されており、気は抜けない。日野チームのメカニックたちはとりわけ入念に本番中の最終整備をなった。
菅原義正/長い一日になると覚悟してきましたが、思いのほか順調にヴィラ・カルロス・パスに到着出来ました。最後のリエゾンで街中の渋滞がひどく、そちらのほうが苦痛でした。明日も慎重に走って必ずゴールします。
高橋貢/あと2日。ここまで積み重ねてきた結果をトラブルやアクシデントでふいにしてはいけないと、ことさら慎重にやってきました。明日もゴールに向けて緊張すると思いますが、頑張ります。
菅原照仁/山の中で結構埃が晴れず、視界に影響。道は狭く意外にハイスピードではないコースでした。そんな中でも大型のライバル勢と互角に走ることが出来、改めて手ごたえを感じています。
杉浦博之/ナビゲーションとしては難しくはありませんが、村の通過で速度制限がかかる場所が多く、気を遣いました。明日のSSは降雨による変更指示が多いのが気になります。
1号車 菅原義正/高橋貢組
最後のビバークで工具の整理をするメカニックたち
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