ロングSSで持ち前のポテンシャルを発揮し ポジションアップ
大会4日目の1月8日、ダカールラリー2014はアルゼンチンのサン・フアン~チレシト間で今大会中最長となる657kmのSSで競技を行った。ただし競技区間は前後2つのパートに分かれ、前半の217kmをゴールしたあと157kmの舗装路のニュートラルゾーンを走って、後半の284kmに臨むというもの(主催者発表のSS距離にはニュートラルゾーンの距離が含まれている)。コースは再びグラベル路中心で、後半パートでは標高3400m級の高地を通過。終盤には30kmほどの砂丘も現れた。
2号車:菅原照仁/杉浦博之組
今大会は競技区間が比較的長い半面、砂丘ステージの比率は高くないようだ。なお、この日からは4輪部門のスタート順が(これまでは4輪の後から出発していた)トラック部門と合体され、トラック部門のスタート時間が早めに。4輪車とトラックがコース上で遭遇する機会も増えることになった。本来ダカールラリーではこの方式が一般的であり、長距離SSの登場とともに競技の本格的スタートを感じさせる。
日野チームスガワラの日野レンジャーは、7日のステージで2号車菅原照仁/杉浦博之組が転倒を喫したがダメージは少なく、サスペンションセッティングの調整を受けた1号車とともに、この日も元気にスタートした。2号車菅原照仁/杉浦博之組は、序盤から快調なペースで前半SSを21位で通過。後半戦でさらにポジションを上げ、トラック部門総合17位・排気量10リットル未満クラス1位でゴールした。また、1号車菅原義正/羽村勝美組も堅実なペースを守りながら前半を35位で通過し、最終的に33位で競技を終了した。この結果により、累積順位では2号車が総合15位、1号車も29位へと再びポジションをアップ。排気量10リットル未満クラスの1、2位を堅持する格好となった。
原稿作成時の午後9時の時点で2号車はチレシトのビバークに到着。不具合などはなく、朝までにサスペンションセッティングの変更などを行なう予定だ。1号車は未着だが、こちらも問題なくビバークへ移動中。チームは2号車の作業をしながら到着を待っている状況だ。前半戦もそろそろ大詰め。9日もトゥクマンまでの間に527kmのロングSSが予定されている。
■フォトギャラリー
2号車:菅原照仁/杉浦博之組
チレシトのビバーク地でラリー車の到着を待つ日野700シリーズZSのアシスタンスカミオン
■ルートマップ
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