三輪電気自動車「エレクトライク」、近距離宅配の実証実験へ

三輪電気自動車「エレクトライク」、近距離宅配の実証実験へ
今日は、近距離の宅配などの使用を想定したエレクトライク(三輪電気自動車)が川崎市内の5つの事業所で実証実験を開始するということで、その記者会見に行ってきました。エレクトライクは、既存の電気自動車と異なり、軽量で小回り性に優れ、ガソリン車よりランニングコストが低廉で、しかも100万円以下の車両価格で販売しようという三輪電気自動車で、5年前からベンチャー企業の㈱日本エレクトライク(本社・川崎市中原区)が開発を続けています。オールマイティなクルマではなく、使用目的を「近距離の宅配」に限定することで、電気自動車のメリットを最大限引き出そうというのが開発の大きな狙いで、その合理的な割り切りにこそエレクトライクの真骨頂があります。ベースシャシーには、インドのバジャージオートのオートリキシャーを採用。エンジンを電気モーターに換装し、不安定な三輪車の左右の後輪を独立制御することで安全運転を可能にしたそうです。
実証実験の出番を待つエレクトライクたち
そのエレクトライクがこのほど平成25年度省エネ創エネ新技術導入促進事業「かわさき環境ショーウインドウモデル2013」に採択され、牛乳宅配、ヤクルト訪問販売、酒類販売、宅配、建築業を営む5つの事業者で実証実験がスタート。来年3月まで実証実験に供され、その間の電費(電気自動車の燃費のこと)・走行距離・走行時間・気温・平均速度等のデータは一般にも公開される予定。ちなみに5社に納められた5台のエレクトライクは、現在は川崎市の事業なのでモニター的な貸与となっているものの、その後は「気に入っていただけたらご購入いただき、継続してお使いいただくことも……」とのこと。日本エレクトライクが目標にしている100万円を切る車両価格を実現するためには、月産500台のオーダーが採算ラインのことですが、その意味でも今回の実証実験の成果が注目されます。

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