三菱ふそうトラック・バスはこのほど、小型EVトラック「eキャンター」を一部改良し、 2026年6月17日に全国の三菱ふそう販売会社および三菱ふそう地域販売部門を通じて販売を開始した。
今回の改良では、基本性能や商品性を高めるとともに、国内EVトラックとして初となる「クレーン専用シャシー」を設定したのがポイント。最新の安全法規に対応する電動パーキングブレーキや高機能なセンターディスプレイの標準装備などにより安全性や商品性も高められている。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部、写真/三菱ふそうトラック・バス
国内EVトラック初のクレーン専用シャシーを新規設定
今回の改良では、ユーザーから寄せられていたフィードバックをもとに車両の基本性能の向上が図られた。具体的には、起動時のブザー音追加など、さまざまな仕様変更が行なわれている。
また新たにJVCケンウッド製7インチセンターディスプレイが標準装備化された。同ディスプレイは従来オプション設定されていたもので、スマートフォンと連携し、通話、地図表示、音楽・動画再生などが可能。タッチスクリーンに加えスマホアプリの音声認識による操作も可能で、ユーザーの使い勝手を向上させる。
電動パーキングブレーキは「自動作動機能」を備えるタイプが標準装備となった。自動作動機能は、駐車時のブレーキのかけ忘れを防止するため、イグニッションOFF時や、運転席のシートベルトを外してドアを開けた際など、一定の条件下でパーキングブレーキを自動作動させるもので、最新法規に対応するとともに安全性向上に寄与する。
またEVトラックならではの利便性を高める機能として「キャブプレコンディショニング」機能も新たにオプション設定された。同機能は出発時刻に合わせてあらかじめ冷暖房を作動させる機能で、充電ケーブルを接続した状態で同機能を使えばバッテリー消費を抑えながら車内温度を整えることもできる。
新規設定となる「クレーン専用シャシー」はクレーンの架装に対応するためシャシーフレームの補強や専用装備の標準化を図ったもので、GVW6〜8トン、標準〜ワイド幅キャブ、バッテリーサイズS〜Mの範囲で5車型が設定される。
いずれも許容吊り上げ荷重2.9トンクラスのトラック架装用クレーン(キャブバッククレーン)の架装に対応するもので、都市部の建設現場やインフラ整備など、静粛性が求められる作業現場でのゼロエミッション化を強力に後押しする。
販売価格はSサイズバッテリー、最高出力175PS、ワイドキャブ全低床ロングボデー車型(ZAB-FEB8K)で1355万3000円(税込)となっている。
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