国産商用車の自動運転にクノールブレムゼのコンポーネント
トラック輸送の担い手不足は世界に共通する課題だが、物流の「2024年問題」に代表されるように日本では特に深刻化している。自動運転トラックは担い手不足解消に向けた切り札として期待され、官民挙げた取り組みが進められている。
L4自動運転トラックの開発は日本政府も支援しており、資金提供も行なっている。クノールブレムゼは国産トラックメーカーによる先行開発にこれまでも携わってきた。
日本法人にあたるクノールブレムゼ商用車システムジャパン株式会社の代表取締役、ニルス・ビエレフェルド氏は次のように話している。
「私たちはお客様と緊密に連携し、トラックの高度自動運転やカスタマイズされた冗長化コンセプトのユースケースについて議論を重ねてきました。こうしたお客様との緊密な関係が、冗長ブレーキシステムや冗長ステアリングシステムを含む大型受注に繋がりました。
日本メーカーの弊社への信頼を嬉しく思うとともに、L4自動運転やL2プラットフォームを共に開発できることを楽しみにしています」。
今回の契約により、L4自動運転向けとして1100台のトラック・バスにクノールブレムゼのrGSBC(冗長型グローバル・スケーラブル・ブレーキ・コントロール)とrAHPS(冗長型アドバンスト・ハイブリッド・パワーステアリング)が搭載される予定だ。
これらの車両は、日本市場の大型トラックとバス、米国市場の中型トラックになるという。
またL2技術を搭載する大型トラックは新しいプラットフォームをベースとしており、量産契約に基づいて、同社は標準のRCB(ステアリングギア)やAHPS(電動油圧式パワーステアリング)を供給する。
ブレーキ制御のGSBCやブレーキ用の空気圧制御を行なうGSATシステムなどを含めると、年間で数万機の契約となり、フットブレーキモジュールなども併せて供給する。
こうしたL2相当のブレーキ/ステアリングシステムは、日本市場のほか東南アジア、オーストラリア、ニュージーランドなどの市場に向けた商用車に採用されるという。
【画像ギャラリー】日本の大手商用車メーカーからから大型受注があったクノールブレムゼ(3枚)画像ギャラリー
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