日野レンジャー2026年モデルでようやく190~210馬力車が復活!? 排ガス後処理装置は尿素SCRを採用へ!

日野レンジャー2026年モデルでようやく190~210馬力車が復活!? 排ガス後処理装置は尿素SCRを採用へ!

尿素フリーだが相対的に低いNOx浄化率で限界か

2018年型レンジャーFC標準幅キャブの低出力モデル(190馬力と210馬力)。型式指定の再申請に取り組んでいたがHC-SCRの搭載を断念した。現在使用中のクルマは引き続き使えるので、その点で問題はない
2018年型レンジャーFC標準幅キャブの低出力モデル(190馬力と210馬力)。型式指定の再申請に取り組んでいたがHC-SCRの搭載を断念した。現在使用中のクルマは引き続き使えるので、その点で問題はない

 レンジャー低出力モデルは、都市内配送車や冷凍車、ダンプ、塵芥車など幅広い用途で導入されていたモデルで、国内市場でレンジャー販売台数の過半数を占めてきたことから、生産中止以降の販売台数が大幅に減少している。

 そのため、改めて型式指定を再申請すべく劣化耐久試験に取り組んできたが、最終的に再度の製品化を諦めたことになる。

 HC-SCRは、排ガス中の窒素酸化物(NOx)を浄化する選択還元触媒(SCR)の還元剤として、燃料と同じ軽油を使うタイプ。還元剤にアドブルー(尿素水溶水)を用いる尿素SCRと比べて、浄化率が低いため、日野では比較的低出力(=NOx排出量が少ない)のディーゼルエンジンで用いてきた。ただその中では、レンジャーはもっとも高負荷条件となるモデルだった。

 なお、現在使用過程にあるレンジャーA05C(HC-SCR)エンジン搭載モデルについては、引き続き使っていくことは可能である。

 また、型式指定が取り消されている大型トラック「プロフィア」のE13Cエンジン(12.9リッター直6)搭載モデルについては、再申請のための劣化耐久試験が「順調に推移している」(日野自動車プレスリリース)としており、2025年内に再申請を目指しているという。

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