三菱ふそうトラック・バスは、政府開発援助プログラム(ODA)を通じて、2カ国に計138台のFUSO車両を納車すると発表した。
今回提供を行なう2カ国のうちアフリカのスーダン共和国には中型トラック「ファイター」60台、インド洋の島国モルディブ共和国には小型トラック「キャンター」78台が、それぞれ納車される。
文・フルロード編集部、写真/三菱ふそうトラック・バス
ODAプロジェクトに携わる三菱ふそうの取り組み
日本政府のODAプロジェクトでは、発展途上国の開発を目的とし、資金の贈与・貸付等、物資・技術提供、人材育成などの援助が行なわれている。
これまでにも三菱ふそうはこうしたODA施策に携わってきており、タジキスタン、ブルキナ・ファソ、ルワンダ、トンガなどに、車両を提供してきた背景がある。
今回のODAを通じた車両提供は、スーダン・モルディブ両国における廃棄物管理や環境改善を目的とし、その開発目標の達成に貢献することを目指したものだ。
スーダンでは、特に都市部における人口増加に伴い、廃棄物の増加が深刻化しており、納車する60台の中型トラック「ファイター」の特装車両は、廃棄物管理機器の整備に活用される見込みとなっている。
なお、同国では、現地販売代理店であるDAL MOTORS社を通じて、三菱ふそうの小型・中型・大型トラックと小型バスが販売されており、今回の納車に際して同社が提供車両のトレーニングを行なった。
いっぽうモルディブは、インド洋の環礁と約1200の島で構成されており、適切な廃棄物管理が確立されていない地域もある。このほど同国に納車する78台の小型トラック「キャンター」の車両は、環境汚染を減らし、公衆衛生を改善することを目的として提供される。
また同国への納車に際しては、三菱ふそうの小型・中型・大型トラックと小型バスを販売する現地販売代理店のUnited Motors Lanka PLC社を通じて、提供車両のトレーニングが実施された。
なお、合計138台の車両は、双葉インターナショナルを通じて契約され、架装部分は極東開発工業が担当した。
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