「魔塔1165」トラックとは?
魔塔1165の「魔塔(MOTA)」はバッテリーのパッケージング技術、「1165」はバッテリーの総容量(1165kWh)を表すものと思われる。
魔塔電池は三一グループが独自開発した技術で、バッテリーをシャシーに直接搭載する(バッテリーがシャシーの一部を兼ねる?)技術。この構造によりワイヤーハーネスやコネクタなど電池を搭載するための部品を大幅に削減し、合計1.1MWh以上という大量のバッテリーの搭載を可能にした。
とはいえキャブバックにバッテリー関係と思しき巨大な箱(バッテリーボックス)が見え、第5輪(トレーラの連結装置)の架装などに相応の影響がありそうだ。電動アーキテクチャは、世界の大型BEVで主流となりつつある800ボルト。
充電は独自方式で最大800kWでの急速充電に対応する。メガワットオーバーの大容量バッテリーだが、10-90%充電が1.5時間とのことだ。車両寸法は不明ながら、ディーゼル車と同等であれば全幅は日本の規制値(2500mm)を超えている可能性がある。
純電動トラクタの運行コストはディーゼル車より低く、電費と燃費のコスト差により中国ではイニシャルコストの高さを3年で回収可能だという。また、車両の耐久性は100万kmを想定している。なお、生中継された走行距離チャレンジの間に運送会社などから138台の注文があったという。
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