商用車として実用性の高い車両の開発を目指す
今回の検証期間は2023年6月1日(木)~8月31日(木)の3カ月間。N-VANベースの車両3台を、ヤマト運輸の中野営業所(東京都杉並区)、同・宇都宮清原営業所(栃木県宇都宮市)、同・神戸須磨営業所(兵庫県神戸市)の3か所で運用する。
検証内容としては次のような項目を掲げている。
(1) 環境負荷軽減効果の検証
(2) 集配業務における実用性や車両性能の検証
● 車両の使い勝手や航続可能距離など、EVならではの実用性の検証
● ドアの開け閉めや、乗り降りが多い集配業務を通じた車両の耐久性の検証
● さまざまな特徴を持つエリアでの車両性能の検証
- 配送荷物が多く乗り降りの機会が多い東京23区エリア
- 1度の配送における走行距離が比較的長い栃木エリア
- 坂が多くアップダウンのある兵庫エリア
(3) EV運用における各種基礎データの取得・検証
● 日々の集配業務における車速、アクセルやブレーキなどドライバーの運転操作や、空調による電力消費量、走行後の充電量や充電時間帯などの各種基礎データの取得と、複数台のEV運用を想定した充電オペレーションとエネルギーマネジメントの検証
今回の実用性の検証のほかに、冬季の集配業務を想定した外気温が氷点下になる寒冷地での充電・走行テストなど、さまざまな環境での検証も行なわれている。こうした取り組みを通じて両社は、商用EVとしてより実用性の高い車両の開発・普及を目指している。
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