ついに小型トラックも出荷停止となった日野自動車! 基準値合格もみたび試験不正発覚

デュトロ/ダイナのほとんどが対象

 今回の出荷停止の対象となる2019年モデル以降のN04C(HC-SCR)エンジン搭載「デュトロ」およびトヨタ「ダイナ」「トヨエース(~20年3月まで販売)」の積載量2~4トンモデルで、累計台数76,694台となる。

 なお、直近の2021年度(21年4月~22年3月)の国内販売台数では、デュトロが約2万7000台、ダイナが約1万9000台を販売し、国内2トン積トラックで初のトップシェアとなっていた。

 日野自動車は、すでに出荷停止している大型トラック「プロフィア」、中型トラック「レンジャー」に加えて、デュトロ/ダイナの大多数のモデルも出荷停止となったことで、トラック製品のほとんどが出荷停止となる。

 現在、販売を継続しているのは、トヨタ製1GD-FTE型ディーゼルエンジンを搭載する「デュトロ」の積載量1.5トン車型(「ダイナ」は積載量1.0トン車型も含む)と、いすゞ自動車製のエンジンを搭載する路線バス「ブルーリボン」「レインボー」のみとなる。最量販車の出荷停止は、トラック・バスユーザーはもちろん、架装を行なう車体メーカーや特装車メーカーなどへの影響を拡大させるとみられる。

 親会社であるトヨタ自動車の豊田章男社長は同日、「日野自動車が新たな不正の発覚により、ステークホルダーの皆様の期待や信頼を、再度、大きく損なう事態に至ったことは、同社の親会社としても、株主としても、極めて残念。長期間に亘りエンジン認証における不正を続けてきた日野は、ステークホルダーの皆さまに認めていただけるのか問われている状況にある。この認識のもと、日野がステークホルダーの皆さまの信頼に足る企業として生まれ変われるのか注視し、見守りたい」というコメントを発表した。

デュトロ2トン積車(左)と日野のトラック製品として現時点で唯一発売されるディーゼル車・デュトロ1.5トン積車(右)。トヨタ製エンジンを搭載する日野現行車で最も小さいトラック製品である
デュトロ2トン積車(左)と日野のトラック製品として現時点で唯一発売されるディーゼル車・デュトロ1.5トン積車(右)。トヨタ製エンジンを搭載する日野現行車で最も小さいトラック製品である

【画像ギャラリー】2022年8月2日に行われた前回の日野自動車の会見で公表された資料

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