多目的小型商用EV「エレモ」登場! 災害時にも活躍するEVの実力とは?

■エレモならではの2つの付加価値機能「荷台カスタマイズ機能」と「IoT技術」とは?

日中は近距離輸送を行ない、夜間に充電する、というコンセプトのため急速充電機能は非搭載。充電はAC200Vの普通充電のみ対応する。ツインバッテリーのエレモ200は充電口の横にAC100Vの電源取り出し口を標準装備。災害時の移動式エネルギー源としても活用可能だ。なお電源取り出し口はエレモ120にもオプション搭載可能である
日中は近距離輸送を行ない、夜間に充電する、というコンセプトのため急速充電機能は非搭載。充電はAC200Vの普通充電のみ対応する。ツインバッテリーのエレモ200は充電口の横にAC100Vの電源取り出し口を標準装備。災害時の移動式エネルギー源としても活用可能だ。なお電源取り出し口はエレモ120にもオプション搭載可能である

 HWエレクトロが販売するエレモの最大の特徴が、「荷台カスタマイズ機能」と「IoT機能」という2つの付加価値機能だ。

 荷台カスタマイズ機能は、用途に応じて荷台を自由に載せ替えることができるというもの。アメリカ・トロポス社製の荷台はボルトオン式で、当初はフラットベッド、ピックアップ、ボックスの3種類を設定。将来的にはさらなるバリエーションを追加予定という。

 なお、着脱は大人4名で10~15分程度で行なうことが可能だ。

 いっぽう、もうひとつのIoT機能とは、インターネットを介して車両や運行の管理を行うことができるというもの。例えばスマホで車両の運行状況や充電状況を把握したり、冷凍冷蔵車の荷室温度の遠隔操作が可能。

 API連携機能も備えており、独自開発したアプリケーションを組み込むことも可能だ。

ボディはHWエレクトロが提携しているアメリカ・トロポス社製を採用。ラダーフレームに40直接ボルトオン装着するのが特徴で、耐久性はやや心配だが、用途に応じて簡単に着脱可能。ボディ仕様は当初はフラットベッド、ピックアップ(写真)、ボックスの3種類だが、将来的にはそのほかのボディ仕様も選択できるようになるという
ボディはHWエレクトロが提携しているアメリカ・トロポス社製を採用。ラダーフレームに40直接ボルトオン装着するのが特徴で、耐久性はやや心配だが、用途に応じて簡単に着脱可能。ボディ仕様は当初はフラットベッド、ピックアップ(写真)、ボックスの3種類だが、将来的にはそのほかのボディ仕様も選択できるようになるという

 最後に価格だが、フラットベッド仕様が218万9000円~275万円、ピックアップ仕様が247万5000円~303万6000円、ボックス仕様が273万9000円~330万円。ボディ単体は11万~55万円。チャージングケーブルは6万500円。

 受注はHWエレクトロWEBサイトで7月24日よりスタート。納車は今年11月より行なわれる予定だ。気になるアフターサービスについてはマニュアル作成とともに全国の自動車販売店などと提携を予定しているという。

走り出しはEVらしく軽やか。とはいえモーター駆動の力強さを感じるかというと、そこまでトルクフルな印象はない。ステアリングもパワステが標準装備されており、低速からの据え切りも問題ナシ。ホイールベースが短いため取り回しは良好だ
走り出しはEVらしく軽やか。とはいえモーター駆動の力強さを感じるかというと、そこまでトルクフルな印象はない。ステアリングもパワステが標準装備されており、低速からの据え切りも問題ナシ。ホイールベースが短いため取り回しは良好だ
いっぽう、ブレーキは何も積んでいない試乗車ですら制動力不足を感じ、ちょっと不安。力いっぱい踏めば問題ないレベルだが、積載時にはどうなるのだろうか? 回生ブレーキがなく、重たいトラックならではの減速エネルギーを活かしきれないのも残念だ
いっぽう、ブレーキは何も積んでいない試乗車ですら制動力不足を感じ、ちょっと不安。力いっぱい踏めば問題ないレベルだが、積載時にはどうなるのだろうか? 回生ブレーキがなく、重たいトラックならではの減速エネルギーを活かしきれないのも残念だ

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