見た目も中身も大きく変身! 進化し続ける身近な特装車 塵芥車の最新モデルを一挙大公開!

■ICTやAIの活用が活発化 ハイテク化する塵芥車の最新トレンド

G-RXと同時発売となったSmart Eye Motionの検出イメージ。危険エリアに入ると装置が自動停止する仕組みだ
G-RXと同時発売となったSmart Eye Motionの検出イメージ。危険エリアに入ると装置が自動停止する仕組みだ

 塵芥車は特装車として異例の「モデルチェンジ」の概念が存在。数年~10数年おきにモデルチェンジを行なっており、そのたびにさまざまな進化を遂げてきた。とりわけ近年は先進安全機能の進歩がめざましい。ここではその一例を紹介しよう。

 新明和工業が2019年10月に発売した「Smart Eye Motion」は世界初の塵芥車用巻き込まれ被害軽減装置。バックアイカメラの画像から、AIが人の頭部と色彩を検出。人が危険エリアに入ると装置を自動停止させる。

 頭部検出は、AIが事前に性別や髪型などの特徴を学習。帽子もOKだ。いっぽう色彩検出は事前に赤・青・緑のいずれかを設定しておけば、その色を検出するもの。作業用グローブの色を合わせれば安全効果も高まるという。

 他方、極東開発工業が2020年8月に発売した「KIES(Kyokuto Intellisgent Eye System)」も画像認識AIを用いて巻き込まれリスクを軽減する安全支援システムだ。

 仕組みは似ており、専用カメラとAI画像認識により、人を検知。危険を察知すると積込装置を自動停止する。ただし検出メカニズムは若干異なり、こちらは人全体を把握して検知する。また色彩検出は行なわれない。

 いっぽう、極東開発工業が2019年1月にサービス提供を開始したのが、特装車の稼働状況を記録・蓄積するIoT基盤を活用した車両管理支援システム「K-DaSS(Kyokuto Data Sharing Service)」だ。

 これは架装物の制御システム(ECU)に通信端末を搭載。端末が記録・蓄積した各種稼働データをスマホやタブレットから閲覧できるもので、当初はメンテナンス時期の提案などの機能にとどまったが、2020年7月より塵芥車ユーザー向けアプリとWebサービスの提供も開始。今後のアップデートも含めて注目されている。

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