見た目も中身も大きく変身! 進化し続ける身近な特装車 塵芥車の最新モデルを一挙大公開!

■中身も外見も大幅リニューアル 新明和工業のG-PX&G-RX

新明和工業が2017年5月に発売した4t車級のG-PX。約12年ぶりのフルモデルチェンジにふさわしいスマートな外観が特徴だ

 新明和工業はダンプトラックや脱着ボディ車などさまざまな働くクルマの製造・販売を行なう特装車の総合メーカー。塵芥車は国内シェアトップで、回転板式の「G-RX」と圧縮板式の「G-PX」などをラインナップする。

 同社は2016年のG-PX(2~3t車級)のフルモデルチェンジを皮切りに、2017年にG-PX(4t車級)、2019年にG-RX(2~3t車級)と続けざまにフルモデルチェンジを実施。主要モデルのリニューアルを完了した。※G-RX(4t車級)は従来モデルを継続販売する

 新型は「街にとけ込み一体化するスマートなデザイン」がコンセプトの統一デザインを採用。新採用となる専用設計の大型リアコンビネーションランプは優れた視認性を誇り、樹脂製レンズで耐久性も向上。

 さらにルーフカバー中央部にもLED式ハイマウントストップランプを採用し、後方・側方の視認性を大幅にアップしている。

 G-PXの積込装置は油圧や制御を最適化するとともに、収集するゴミに応じて制御を切り替える積込モード切換スイッチを標準装備。これにより積載できるゴミの量を2~3t車級で最大20%、4t車級で最大8%向上。

 いっぽう、G-RXは押込板と回転板の刃先出力を向上し、ボディの大きさを変えず積み込めるゴミの量をアップしているという。

新明和工業が2019年10月に発売した2t車級のG-RX。G-PX系とデザインの統一感をもたせつつ、専用のルーフカバーで個性も演出する(写真提供/新明和工業)

 ちなみに、同社の塵芥車には臭気対策剤「デオマジック」が使用可能だ。同製品は塵芥車の構造および運用上、どうしても防げない作業中の生ゴミの「イヤなにおい」を、同社がシキボウ、山本香料、凸版印刷と共同開発したもの。

■ICTやAIの活用が活発化 ハイテク化する塵芥車の最新トレンド

G-RXと同時発売となったSmart Eye Motionの検出イメージ。危険エリアに入ると装置が自動停止する仕組みだ

 塵芥車は特装車として異例の「モデルチェンジ」の概念が存在。数年~10数年おきにモデルチェンジを行なっており、そのたびにさまざまな進化を遂げてきた。とりわけ近年は先進安全機能の進歩がめざましい。ここではその一例を紹介しよう。

 新明和工業が2019年10月に発売した「Smart Eye Motion」は世界初の塵芥車用巻き込まれ被害軽減装置。バックアイカメラの画像から、AIが人の頭部と色彩を検出。人が危険エリアに入ると装置を自動停止させる。

 頭部検出は、AIが事前に性別や髪型などの特徴を学習。帽子もOKだ。いっぽう色彩検出は事前に赤・青・緑のいずれかを設定しておけば、その色を検出するもの。作業用グローブの色を合わせれば安全効果も高まるという。

 他方、極東開発工業が2020年8月に発売した「KIES(Kyokuto Intellisgent Eye System)」も画像認識AIを用いて巻き込まれリスクを軽減する安全支援システムだ。

 仕組みは似ており、専用カメラとAI画像認識により、人を検知。危険を察知すると積込装置を自動停止する。ただし検出メカニズムは若干異なり、こちらは人全体を把握して検知する。また色彩検出は行なわれない。

 いっぽう、極東開発工業が2019年1月にサービス提供を開始したのが、特装車の稼働状況を記録・蓄積するIoT基盤を活用した車両管理支援システム「K-DaSS(Kyokuto Data Sharing Service)」だ。

 これは架装物の制御システム(ECU)に通信端末を搭載。端末が記録・蓄積した各種稼働データをスマホやタブレットから閲覧できるもので、当初はメンテナンス時期の提案などの機能にとどまったが、2020年7月より塵芥車ユーザー向けアプリとWebサービスの提供も開始。今後のアップデートも含めて注目されている。

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