ダンプの新型車というのは、このところ久しく聞いていませんでしたが、いよいよ新しいダンプの登場です。徹底した軽量化により高積載を実現した10トンダンプは、「ダンプの新明和」として知られるトップメーカーの新明和工業から……。以下、同社のニュースリリースの要約です。
新明和工業は、10トン車級ダンプトラックの新モデルを開発、2月12日から受注を開始した。ダンプトラックをはじめとする荷役車両は、「車両総重量」から「車両重量」や「乗車員の重量」を引いて算出される「最大積載量」が実際に積載できる荷役の上限となる。今回開発した新モデルでは、架装部のダンプ機構やフレームの構造を見直すことで軽量化に成功、その結果、一般のタイプに比べ最大積載量を最大200kg、従来の高積載タイプと比べ最大100kg増やすことができる。トラック(シャシー)部分は、環境性能を高める機能の付加などにより、重量が増加傾向にある。これに伴ない、最大積載量の維持、増加を図るため、架装部の軽量化へのニーズが高まっており、当社が販売するダンプトラックに占める高積載タイプの比率は増加している。
今回開発したダンプトラックの特徴は、①軽量化による最大積載量の増加=耐久性は従来モデルと同等ながら積載量を増やすため機構部分の軽量化、フレームの構造を最適化。②排出効率の向上と高い安定性=クラス最大となるダンプ角度(53度)により効率良く排出。剛性の高い鍛造製大型4枚ヒンジや全溶接箱型構造のサブフレームにより、ダンプ時の安定性を確保。③低床化による走行安定性の向上=一般のタイプ(当社製品)に比べ35mmの低床化を実現。④一般のタイプと同様の取り扱いが可能=一般のタイプと同様に集中給脂装置、密閉式オイルタンクなどを採用することで、同様の取り扱いが可能……など。ちなみにダンプの上昇時間は20秒以内、下降時間も20秒以内、床面地上高は1565mmで、2013年度の販売目標は180台となっている。
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