日本の場合、運転手が運転以外の業務を行なう時間が長く、実際の仕事内容は千差万別。「運転手の働き方」に現実を反映した統一基準を設けることが難しい
働き方の基準があまりに厳しいと、過労運転を防ぎ事故をなくすという本来の目的に反し、「規則を守るために」疲労しかねない
拘束時間・休息期間・休憩時間等、細かく時間が決められた日本の改善基準告示
1運行の距離も期間も長い米国の長距離運転手。目的地までの時間と距離と場所を考慮して、いつ休憩・休息を取るのかといったプランが立てやすい基準が設定されている
北米で普及するボンネットトラックの室内空間の広さは圧倒的。同じスリーパーキャブでもさまざまな広さ、タイプを設定しており、クローゼット、冷蔵庫、電子レンジ、テレビなどの装備が充実したものもある。こうした装備は休息等を取る際の疲労軽減にもつながる
ピータービルトのモデル589の72インチロールーフスリーパー。ボンネットトラックはエンジンがキャブの前にあるため床面が低く取れ、ロールーフでも居住性は高い
シンプルな枠組みとなっている米国の基準。日本や欧州と比べわかりやすい
欧州では国境を跨ぐ国際長距離輸送も多く、走る距離や期間も長い。国際輸送を行なうための環境が整い、働き方も国際基準に近い共通ルールが敷かれている
ボルボFH16のインテリア。欧州規則ではドライバーの車内休息の要件に「睡眠のための装備」と「停車中であること」が定められている。快適なベッドは法規対応でもある
長距離輸送用のBEVトラックを謳うダイムラーのeアクトロス600。欧州各社は長距離輸送の電動化では「4545休憩」中の充電が重要とする
日本と同様に細かく基準が設定される欧州連合のルール
日米欧のドライバーの働き方比較。日本の基準は欧米より厳しめとなっていることがわかる