メルセデス・ベンツeアクトロス600。空気抵抗低減を追求したエクステリアと、EVゆえに実現できるグリルレスのフロントパネルを採用。そしてシャシーとキャブの領域を明確に分けるスタイリングが未来的である。実車は写真で見る以上にマッシブで存在感があった
eアクトロス600・セミトラクタ4×2車型のリアビュー。連結総重量44トンで、欧州長距離トラック輸送の主力となるモデルである。ルーフスポイラーやサイドデフレクター、サイドスカートなどの空力パーツも標準装備するという
セミトレーラ連結状態のeアクトロス600・セミトラクタ4×2車型
eアクトロス600。大型トラックの力強さの象徴であるフロントグリルのないスタイリングは、空気抵抗の低減=電費向上で効果的と考えられるが、ドライバーの評価が気になるところでもある
eアクトロス600のスリーポインテッドスター。フロントパネルにはグリルがないが、このエンブレムに開口部が隠されているわけでもない。むしろ当初は開口部を設けていたが、不要だと判明したという
フロントバンパーのコーナー部。LEDヘッドライトを縁どるようにシグネチャーランプを配置している。キャビン用ステップには軽量のアルミプレートが用いられている
eアクトロス600
eアクトロス600・単車型(フルトラクタ車型)6×2。写真はスワップボディ(水平脱着ボディ)キャリアとして架装し、さらにフルトレーラを連結している
風洞試験中のeアクトロス600
風洞試験中のeアクトロス600
eアクトロス600・セミトラクタ4×2のシャシーフレームから一部が見える2モーター・4段自動変速機内蔵のeアクスル。なお、4段自動変速機にはプラネタリーギアを用いており、エア圧で作動するとのことだった
シャシーの運転席(左)側に設置される充電コネクタ
eアクトロス600の運転席。全面カラーLCDのメーターパネルや多機能タッチパネルなど、現行型アクトロスとほとんど変わらない。本文では省略したが、最新のADAS(先進ドライバー支援システム)や車両接近通報装置(AVAS)ももちろん搭載している
eアクトロス600のキャビン全景。遠隔車両診断機能などのコネクティッドも実装している
eアクトロス600はサイドミラーも空気抵抗の少ないミラーカム(電子ミラー)を採用する
eアクトロス600のベッドスペース。キャブはディーゼル車のストリームスペースキャブに相当する。ギガスペースキャブ、ビッグスペースキャブに次いで室内容積の大きいキャブで、最大室内高2.1m、ベッド幅750mmを確保している
ダイムラーのテストコースをゆくeアクトロス600。ルーフが後下がりの3軸カーテンサイダー・セミトレーラは、シュミッツ・カーゴブル製の「エコフレックス」で、空荷や積荷に干渉しない場合は、通常の直方体フォルムを写真のように「変形」させることで空気抵抗を10%低減できる
2車型を設定するeアクトロス600。左が6×2単車型(フルトラクタ車型)、右が4×2セミトラクタ
eアクトロス600
連結総重量40トンで、シュトゥットガルトからイタリア・南チロルまで530kmを無補充電で走破したeアクトロス600プロトタイプ