CMSならではの機能

CMSの補正機能には、陽光が直接当たっても間接視界が損なわれない防眩機能や、照明のない暗所での暗視機能(赤外線を利用)も含まれる。これは走行中や構内での取り回しなどで有用な機能で、暗視機能は夜間休憩時の周辺監視時にも役立つだろう。
また、後方確認時の目安として、車両後端位置を示すガイド線をオーバーレイ表示することもできる(事前設定が必要)。
そして注目すべきは自動パンニング機能だ。トレーラ連結車は旋回すると、折れたトレーラによって、旋回方向側(内輪側)の物理ミラーの間接視界が完全に塞がれるという連結車特有の現象が起きる。ところがCMSでは、旋回時にトレーラ後端まで収めた画角モードへ自動で切り替えるため、トレーラ全体と周囲の状況を見ることができるのだ(旋回から直進に戻ると、表示も通常状態に戻る)。
この自動パンニング機能は、連結車形態に応じて5種のプリセット(パンニングレベル)があり、ドライバー側CMSディスプレイのファンクション機能で操作できる。
連結車形態としてはセミトレーラが主流の日本では、パンニングレベル『2』が相当し、センターアクスル式トレーラのフルトレーラ連結車なら同『1』、ドリー式フルトレーラ連結車なら同『3』で、連結全長25mのダブル連結トラックも『3』でカバーする。
ちなみに同『4』『5』は、トレーラ2台を連結するダブルス用で、『4』はセミトラクタ牽引型、『5』はトラック(フルトラクタ)牽引型となっている。連結全長が25~30mあるいは30m超というようなクラスで、長大なトレーラの運行が認められている北欧のクルマらしいモードである。


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