風格ある巨大フロントグリル! いすゞオーストラリアが大型トラック「FXY」をフルモデルチェンジ!

オーストラリアの「F」は3つのシリーズがある!

インテリア。写真はFシリーズの車両総重量16.5トン2軸4×2車型FVRだが、FXYもほぼ同様だろう。インフォテインメント用の10.1インチタッチLCDパネルをインパネ中央に設置するのは、いすゞオーストラリア車の特徴である。フロアにはアリソンATのボタン式シフトセレクターを設置
インテリア。写真はFシリーズの車両総重量16.5トン2軸4×2車型FVRだが、FXYもほぼ同様だろう。インフォテインメント用の10.1インチタッチLCDパネルをインパネ中央に設置するのは、いすゞオーストラリア車の特徴である。フロアにはアリソンATのボタン式シフトセレクターを設置

 実はFXYは、豪州市場では「FXシリーズ」と呼ばれる上級大型トラックの一車型だ。FXシリーズには、車両総重量(GVW)16.5トン2軸4×2車型のFXR(リーフサス)/FXD(後輪エアサス)、GVW26トン3軸6×2車型のFXL(後輪エアサス)、そして同3軸6×4車型のFXZ(リーフサス)/FXY(後輪エアサス)、同4軸8×4車型のFXH(リーフサス)/FXJ(後輪エアサス)が設定される。

 その下位にラインナップするのが、日本のフォワードと近い「Fシリーズ」で、GVWレンジは11~24トンと一部がFXシリーズに重なっている。FシリーズとFXシリーズの一部には、いすゞが生産するカミンズの6.7リッター直6エンジン「DB6A」が新たに搭載されている。

 また、FXシリーズの上には「FYシリーズ」がある。こちらはGVW30~35トンという大重量モデルで、現行型には4軸8×4車型、さらに5軸10×4車型まで設定されており、公道モデルとしては最大クラスとなる。こちらも2025年後半にフルモデルチェンジの予定だ。

 このようにオーストラリアのトラック市場は、日本とは特に大型クラスの展開が大きく異なっている。ボルボとケンワースに次ぐ3位のいすゞは、トラクタの持ち駒でこの2社に及ばないものの、中大型のリジッド(単車)クラスにおける豊富なラインナップが強みといえる。新型のF、FX、FYの各シリーズで、現在のポジションをより盤石なものとする戦略もみえてくるようだ。

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