海コン運転手が超リアルに試算! 首都高の利用料金値上げでヤバいくらいの負担増!?

実データをもとにどのくらいの負担が増えるのかを試算

 ここで、昨年2021年(令和3年)の1月、2月、3月の走行実績を基に、どれくらい負担が増えるのか、試算した結果をお伝えしようかと思います。

 「何で、去年の1月、2月、3月なの? 中途半端じゃない?」なんて思われた方もいらっしゃると思いますが……。すみません、ホントは「よっしゃ! 去年一年間の走行実績を全部出すぞ!」と意気込んで入力作業を始めたものの、自らが思っていたより有料道路を使ってました。

 2月分まで入力を終えた時点でExcelの行数が207行となり、「う~ん……、一年はムリだから、3月分までで終わりにしよう。っつーか、高速使い過ぎだよ、俺」と挫けてしまい、このようなことになりました(笑)。

  まず、毎月どれくらい高速代を使っていたかといいますと、

・2021年1月 … 14万3180円
・2021年2月 … 16万6610円
・2021年3月 … 17万0270円

です。

 この中から、「首都高」のみの利用料金を抜き出してみると、

・2021年1月 … 9万1180円
・2021年2月 … 9万8460円
・2021年3月 … 9万7700円

となります。

 どの区間をどれだけ走ったのかということですが、この3カ月間で見てみると、

・保土ヶ谷バイパス接続→新山下(8.9km) … 26回
・南本牧ふ頭→保土ヶ谷バイパス接続(11.4km) … 16回
・新山下→保土ヶ谷バイパス接続(8.9km) … 14回
・本牧ふ頭→与野(68.0km) … 12回
・保土ヶ谷バイパス接続→南本牧ふ頭(11.4km) … 11回
・三溪園→幸浦(10.0km) … 11回
・杉田→三溪園(6.9km) … 10回
・その他

って感じで、ダントツで保土ヶ谷バイパス接続から乗って新山下で降りるパターンが多いんですが、これは「乗り口」「降り口」を厳密に区別した結果で、新山下・南本牧ふ頭・本牧ふ頭・大黒ふ頭・三溪園を「横浜港」として一くくりにして、もう一度見直してみると、

・保土ヶ谷バイパス接続→横浜港 … 39回
・横浜港→保土ヶ谷バイパス接続 … 30回
・横浜港→与野 … 19回
・与野→横浜港 … 13回
・横浜港→東扇島 … 12回
・東扇島→横浜港 … 12回
・横浜港→幸浦 … 11回
・杉田→横浜港 … 10回
・アクアライン接続→横浜港 … 8回
・東北・外環接続→横浜港 … 6回
・横浜港→アクアライン接続 … 5回
・横浜港→東神奈川 … 5回
・東神奈川→横浜港 … 5回
・その他

と、なります。

 やっぱり、保土ヶ谷バイパス接続っていうか、狩場と港の間の通行が一番多いですねぇ。

 これらを踏まえた上で、新しい料金体系で各月の首都高のみの利用料金を試算してみるとですねぇ、

・2021年1月分 … 14万8400円
・2021年2月分 … 15万8210円
・2021年3月分 … 14万2950円

ってな結果になりました。

 1月分で5万7260円の負担増、2月分で5万9750円の負担増、3月分で4万5250円の負担増となるので、雰囲気的に「毎月6万円くらいの負担増になるのかな?」って感じでしょうか。結構なモンですねぇ。

新たに導入される深夜割と割引率の拡大が行なわれる大口割を適用した場合の数値は!?

 しかし、首都高も鬼ではありません(笑)。まず、「深夜割引」が導入されます。

 世間では「深夜」なものの、自分的には「朝」なんですけど、朝0時から4時の間に、首都高の「入口」にあるETCアンテナをくぐって首都高に入れば、20%の割引が受けられます。

 3時50分に南本牧ふ頭のETCゲートをくぐって首都高に入り、環プラの割引も効かせつつ与野で降りた場合、通常だと特大車が4570円のところ、「深夜割引」+「環プラ」で、910円お得な3660円となります。

 朝4時までに、首都高のETCゲートをくぐることって、そこそこありまして、「あと30分くらい早起きしたら、朝4時までに料金所をくぐれたな」ってケースも含め、「深夜割引」を考慮して試算しなおしてみますと、

・2021年1月分 … 14万0040円
・2021年2月分 … 15万0480円
・2021年3月分 … 13万7670円

となりました。

 1月分で-8360円、2月分で-7730円、3月分で-5280円なんで、何かあんま安くなってないですね(笑)。

 また「深夜割引」とは別件で、これは、会社やら団体への請求時に適用される割引で、一運転手の自分にはまったく見えて来ないモノなんですけど、「物流を支える車の負担が急激に増加しないよう」ってことで、以前からあった「大口・多頻度割引」ってヤツも更に拡充されます。

 これは、「たくさん首都高に乗ってくれるクルマは、チョット安くしますよ~」ってな割引なんですが、「ETCコーポレートカード」ってヤツが対象なんで、個人のETCカードじゃダメなんですけど、1台というか1カードあたり、1カ月の首都高の利用が5万円超の部分が「基本割引」ってことで20%割引だったのが25%割引になったり、「中央環状線の内側を通行しない利用分」の1万円超の部分に対して5%割引だったのが10%割引になったり、「契約単位割引」ってヤツは変わらずの10%割引ってことで、最大で45%の割引が受けられるようです。

 ただし、総額から最大45%の割引が受けられるワケではないみたいで、基本割引の条件に「5万円超の部分」とか書いてあるんで、「5万円を超えた金額に対して25%割引ますよ」ってことみたいだし、「中央環状線の内側」ってところも、全部が全部その条件に当てはまる通行ではないので、何だかむずかしいっスね。

 自分の理解が正しいとして、一番利用額が多かった2021年2月分で現行・改定後の請求額を試算してみると、

・改定前 … 7万6435円
・改定後 … 12万5917円

となるようです。

 しかし、この数値、ホントに正しいのか?(笑)。

 最大限に割引の恩恵を受けたとしても、4万9482円の負担増となるんで、やっぱ会社としては痛いんだろうなぁ。

 自分は会社のナカのヒトじゃないんで、毎月どれくらいの請求が来ているのか、まったく分からないし、もしかすると、あまりにも細かすぎて、会社側も請求書が来るまで、正確な金額を事前に把握しきれてないのかもしれませんねぇ。

 その月の、実際に支払う首都高の利用料は、神のみぞ知るっていうか、紙(請求書)のみぞ知るってことですかね(笑)。

【画像ギャラリー】4月1日から値上げに踏み切る首都高! 実際にはどのくらい負担が増加する!?(5枚)画像ギャラリー

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