躍動する日本車王国 インドネシア・トラック紀行 その5
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コラム
バイク! バイク! バイク!
バイクで溢れかえっている都市……、それがジャカルタの偽らざる第一印象でした。乗り入れが禁止されているのでしょうか、高速道路こそバイクは走っていないものの、下道の道路という道路には、朝も昼も夜もバイクがうじゃうじゃウジャウジャ、それはものすごいことになっています。2000年代後半からの所得の向上と共に、200万円前後の乗用車を買える高・中所得者層、また、15万円前後のバイクを買える中・低所得者層が急増していることもあって、自動車・バイクの販売も急増していますが(2013年の販売台数は、自動車が123万台、二輪車が777万台)。特にバイクに至っては、この7年間で4倍増以上というから、道路から溢れかえっているという表現も、まったく誇張ではありません。音も排ガスもハンパなく、ジャカルタのワースト乗り物の「3B」の中でも、バイクはダントツの1位なんじゃないかとさえ思います。
特にバイクは、スペースさえあれば、強引に右から左から追い抜いていくので、乗用車やバスに乗っているとハラハラドキドキ、生きた心地がしません。現地の日本人も「こっちでは自分でクルマは絶対に運転しない、というか運転なんかできませんよ~」と言ってましたが、この傍若無人のバイク軍団と対等に渡りあってクルマを走らせるのは、相当な度胸と技量がいるんじゃないかな~。ただ、クルマとバイク、あるいはバイク同士がいざこざを起こしているようなシーンはまったく見かけず、メチャクチャに走っているようで、部外者には分からない暗黙の了解事項があるのかもしれません。また、イスラムの女性がスカーフを巻いて走っている以外はほぼヘルメットを着用しており、インドで見られたような家族5人乗り、成人男子3人乗りも見られず、その意味ではそれなりに交通ルールを守っているようにも見えます。
考えてみれば、慢性的な交通渋滞の中で、何が最も早い乗り物かといえば、バイクが一番の選択肢になるわけで、ジャカルタにバイクが溢れかえっているのも当然の帰結かもしれません。ちなみに「オジェック」というバイクタクシーも相当利用されているそうですが、バンコクのようにオレンジ色のベストを着ているわけではないので、どれがオジェックか全く分かりませんでした。オジェックの料金は交渉次第ですが、5000~1万ルピア(約50~100円)くらいではないかとのこと。
ちなみに近年のバイクメーカーのシェアは、ホンダ53.2%、ヤマハ39.1%、スズキ6.1%、カワサキ1.3%、その他0.3%と、日本市場より日本車天国となっており、その多くが現地生産です。以下、例によって「バイクうじゃうじゃ」の画像をたっぷりお届けします。
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