欧州トラック紀行 その11

欧州トラック紀行 その11
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このフルダの試乗体験会では、ちょっとしたサプライズがありました。
会場には、新型アクトロスやキャンター4×4、ウニモグ、クラッシックなベンツ710などのトラックと共に、なぜかメルセデス・ベンツSLS63AМGが……。SLRマクラーレンの実質的な後継車で、ベンツ流の最新のスーパーカーなんですが、なぜかガルウイングドアのベンツSLと聞くと、「おいらはドラマ~! やくざなドラマ~!」とか「風よ 吹け吹け~ やけに吹きゃがると~」なんて唄い出したくなるから、キャップも昭和の人間ですな。ちなみにSLS AМGは、1954年発表の300SLのデザインを現代風に解釈したものといわれているので、裕ちゃんを思い出すのもムベなるかな、なんですね。
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でもって、そのSLS63AМGにはダイムラーのテストドライバーとおぼしきお兄さんがハンドルを握っており、ニッコリしながら「ねえ、ちょっと横に乗ってみないか?」と誘っています。 この時点でテキのコンタンはわかっていたのですが(笑)、むろんテキに後ろを見せるわけにはいきません。早速、高いサイドシルを跨いで助手席に乗り込んだんですが、ガルウイングはドアハンドルが頭上高くにあるので、座ったままではなかなか閉められず、ジタバタと……。
ドイツのお兄さんが「準備OKか? 速いのは好きか?」と聞くので、「オフコース!」。言った途端、やっぱりでした、このSLS63AМGは、最大出力571ps/6800rpm、最大トルク 66.3kgm/4750rpmの大パワーを発生する専用チューンのV型8気筒6.2リッターのM159型エンジンをフロントミッドシップに搭載し、0-100km/h加速は3.8秒、最高速は317km/hを記録するというモンスターマシンです。まずはその暴力的な加速を存分に味わわせてやろうと、お兄ちゃんがアクセルを目一杯踏んだもんだから、小石を蹴り上げてボルトも真っ青のスタートダッシュ。でもって、狭い試乗コースです、あっという間に目の前に崖が迫ります。と、前につんのめりそうなブレーキングをしつつ、ハンドルを切ってドリフトへ……。このコース、一部が砂利なんで結構ケツが流れるんですが、お兄さんのカウンターステアは素早い。見事なハンドルさばきで体勢を立て直し、再び猛スピードで、ギャラリー(日米のプレス)の前へ。
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ここでスピンターンを一発! アメリカ人記者は大笑いしながら、「アノニッポンノオッサン、ダイジョブカ? イマゴロマッサオニナッテンジャネーノ!?」とか言っているみたいですが、実は、ハタから見るより案外コワくないんですよね。クルマ自体の限界性能が高いことがすぐさま感じとれるし、何せダイムラーのトップドライバーが運転しているのだから、安心安心。
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キャップは、身体をシートに押し付けられ、身体を振り回されながらも、ずっと写真を撮っていたのですが、あとでその写真を見たら、ダイムラーのお兄さん、すごく真剣な表情で運転しているのが分かりました。たぶん、同乗者をコワがらせてやろう!と一生懸命ホスピタリティを発揮してサービスしてくれてたんですね、だったらもう少しコワがってやればよかったと反省しています。
こういったダイムラー流の「ウエルカム・サプライズ」は、実は以前もダイムラーのベルト工場でも体験していて、ウニモグや大型総輪駆動車に乗せられ、いきなり引っくり返りそうな不整地を走行するんですが、あれも楽しかったな~。ゲストをクルマという最高のアクティビティでもてなす……、そこには広告代理店がいう「FUN TO DRIVE」ではなく、「クルマって本当に楽しいよね!」と自然に共感できるようなクルマ文化の厚みが感じられました。

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