待望の高出力モデルが帰ってくる!! 日野プロフィアのE13Cエンジン搭載車が12月下旬から出荷再開!

待望の高出力モデルが帰ってくる!! 日野プロフィアのE13Cエンジン搭載車が12月下旬から出荷再開!

 認証不正問題で型式指定が取り消されていた日野自動車の大型トラック「プロフィア」のE13Cエンジン(12.9リッター直6)搭載モデルが、今年12月下旬から約3年10ヵ月ぶりに出荷を再開することになった。11月21日に同社が発表した。

文・写真/トラックマガジン「フルロード」編集部

長期にわたる試験を経て12月下旬から出荷再開へ

E13Cエンジンを搭載する2020年型の日野プロフィアSH(2軸4×2セミトラクタ車型)
E13Cエンジンを搭載する2020年型の日野プロフィアSH(2軸4×2セミトラクタ車型)

 日野自動車は2022年3月、国交省に提出する型式指定申請用の燃費試験や排出ガス試験での不正を自ら公表、対象車種の出荷をストップした。その一部は同省から型式指定の取消処分にまで至った。

 最主力製品であるプロフィアは、全車型が型式取消となったことから、同社では業務体制を改めた上で、再度の型式指定に向けて取り組み、約10ヵ月後の23年1月末、まずはA09Cエンジン(8.9リッター直6)搭載車の型式指定の再取得に漕ぎつけ、翌月から出荷を再開した、

 より高出力のE13Cエンジン搭載車については、排ガス後処理装置の劣化耐久試験に時間がかかるため長期間を要し、今年5月、2025年内に型式指定を再申請する方向であることを明らかにしていた。

 11月21日の発表では、国交省が同日付けでE13Cエンジン搭載車に対して型式指定を行ない、これを受けた同社では、12月下旬をめどに出荷を再開するとしている。

再出荷第1弾は14車型で490PS/460PSのE13Cを搭載

 今回型式指定を取得したプロフィアE13Cエンジン搭載車について、本誌が日野自動車に取材したところ、セミトラクタ2軸4×2の「SH」4車型、同じく3軸6×4の「SS」4車型、トラック単車3軸6×2の「FR」が2車型、同じく3軸6×4の「FS」4車型を、2025年モデルとして発売するとのことだった。排ガス記号も「2WG-」となる。

 また、搭載するE13Cエンジンは、「E13C-CA」最高出力490PS・最大トルク225kgmと、「E13C-CB」最高出力460PS・最大トルク220kgmの2機種で、前者が16段AMTプロシフト、後者が16段または12段AMTプロシフトとの組み合わせになるという。ちなみにこの2種のサブタイプ名称と馬力は、かつてのE13Cバリエーションにはなかったものである。

 同社では、引き続きE13Cエンジンを搭載する低床4軸8×4の「FW」と、より低い馬力帯のE13Cエンジンについても、認可を取得するための評価を行なっているとのことで、完了しだい国交省へ申請するとしている。

 プロフィアE13Cエンジン搭載車は、大馬力・高トルクニーズが強いセミトラクタユーザーに限らず、単車トラックのユーザーからも市場復帰が待ち望まれていたモデルで、ようやく手に入れることができそうだ。

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