クルマに環境負荷の低減や省エネルギーが求められていますが、そのクルマをつくる工場にもカーボンニュートラルが求められています。
このほど三菱ふそうの2つの工場がエネルギーマネジメントシステムの国際規格であるISO50001の認証を取得しました。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部、写真/三菱ふそうトラック・バス
三菱ふそうの2工場がエネマネの国際規格の認証を取得
三菱ふそうトラック・バスは、川崎製作所(神奈川県川崎市)および中津工場(神奈川県愛川町)でエネルギーマネジメントシステムの国際規格である「ISO50001:2018」(以下 ISO50001)の認証を取得した。
エネルギーマネジメントシステムの運用は、企業のエネルギー効率の向上、エネルギー消費量およびコストの削減、継続的改善の着実な実施などにつながり、二酸化炭素(CO2)排出量および環境負荷の低減に貢献する。
そのエネルギーマネジメントシステムの国際規格であるISO50001は、事業者が使用するエネルギーを管理し、継続的改善を図るエネルギーマネジメントシステムの確立を目的に、国際標準化機構(ISO)が必要な事項を定めたもの。脱炭素への取り組みが事業者にとって喫緊の課題となる中、ISO50001は環境マネジメントシステムの国際規格ISO14001とあわせ、欧州を中心に世界的に活用されている。
ISO50001の認証取得は、ISO50001の体系的なプロセスに従ったエネルギーマネジメントシステムの効率的な実行とともに、外部機関による認証によって自社のエネルギーマネジメントシステムに対する信頼性や国際市場における競争力を付加することに貢献することになる。
三菱ふそうは第三者認証機関であるビューローベリタスジャパン株式会社の初回認証審査を経て、ISO50001の認証を受けた。認証は両製造拠点および川崎製作所内の本社機能・開発機能が対象となる。
三菱ふそうの親会社であるダイムラートラックは、2025年内にグループ全製造拠点でのISO50001の認証取得を目指しており、今回の川崎製作所・中津工場の取得はその第一歩となる。
なお、三菱ふそうは1999年に環境マネジメントシステムの国際認証 ISO 14001の認証を取得している。ISO 14001は環境マネジメントシステムに関する国際規格で、社会経済的ニーズとバランスをとりながら、環境を保護し、変化する環境状態に対応するための組織の枠組みを示している。
三菱ふそうでは、今後はISO14001および ISO50001の要求事項の着実な遂行によって、2025年に国内すべての製造拠点を実質カーボンニュートラル化する目標の実現と、その後もさらにサステナブルな製造拠点を作っていくことにつなげたいとしている。
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