チョットだけよ~! 最新「フルロード」 春来たりなば春遠からじだ! 第12報
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コラム
日米欧 自動運転レベル2の最新トラック揃い踏み! アクティブ・ドライブ・アシストを搭載した三菱ふそうスーパーグレート2019年モデルを試す!
その日、三菱ふそうの喜連川研究所のテストコースには2つの「本邦初」が待ち受けていました。1つは、日米欧の最新トラックの揃い踏み試乗という、本誌「フルロード」にとっても初めての胸躍る経験。そしてもう1つが我が国初の自動運転レベル2の商用車の登場という衝撃のニュースです。ちなみに自動運転技術にはアクセル、ブレーキ、ステアリングのいずれか1つの操作をシステムが支援するものから無人の自律走行まで複数の段階があります。レベル0は完全な手動運転、レベル1が加速/速/操舵のどれか1つをシステムが支援するもの(車間距離維持機能を持たずアクセルだけの制御で一定速を維持しようとする通常のクルーズコントロールなど)。レベル2ではアクセル/ブレーキと同時にステアリングの監視・対応をシステムが行なう「部分自動運転」(高度運転支援)となります。レベル2までは監視や対応の主体・責任があくまでドライバーにあり、常にシステムを監視する必要があるのですが、レベル3以上になると、すべての運転操作をシステムが行なう完全な「自動運転」になり、運転の主体・責任もドライバーからシステム側に移ります。ただし、現行の法規はジュネーブ条約の「運転者は常に運転操作に介入できる状態にあること」に基づいているため、今後レベル3以上のシステムを実用化するには制度や法規の整備が不可欠です。三菱ふそうトラック・バスがこのほど発表した大型トラック「スーパーグレート」2019年モデルは、国内の商用車で初めてSAE運転自動化レベル 2の高度運転支援機能「アクティブ・ドライブ・アシスト」(ADA)を搭載したもので、併せて衝突被害軽減ブレーキも検知精度を高めた最新型の「アクティブ・ブレーキ・アシスト5」(ABA5)に進化。先進安全支援装置の充実も図られ、世界的にもトップレベルの安全・快適な大型トラックに仕上がっています。ADAの開発は、ダイムラー・トラックグループ(現ダイムラー・ トラックAG)のメルセデス・ベンツとフレイトライナー、三菱ふそうの3社が共同で行なったもの。今回は、スーパーグレート2019年モデルに試乗するとともに、同システムを搭載した「メルセデス・ベンツ・アクトロス」、「フレイトライナー・カスケディア」にも試乗する機会を得、 味付けの違いや日欧米のトラックの違いを体感することができました。令和元年の年末を飾るにふさわしい超ド級の巻頭大特集、括目してご覧ください!
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