トー数値によるハンドリング変化実験 (トーインの変化) その2
では・・・
いよいよ実験です。
まずは+1.5で走ってみます。基準です。
で、その前に
▲ハンドルセンター時にテンションかかってない状態で20センチの部分を計ります。
▲測定データ。+1.5ミリ
▲走行中のハンドルの再現。左右のトーの値を同じにしてハンドルセンターを出しましたが、車両特性なのか、箱車だからなのか微妙に左へ流れるのでこのくらい右へハンドルを切ります。手は軽く添える程度。路面の凸凹にもハンドルを取られることもなく当然ですが調子は良いです。切り返し時もハンドルは軽く感じます。
▲トーイン1.5ミリの時のゴムの伸び。5ミリくらいかな。
ちなみにこのゴムは1センチ伸びるのに1190グラムの力が必要です。
続いて・・・・
ロッドを1.5ミリから半周まわすと+10.9ミリになります。
▲この状態で直進します。ハンドルを若干引っ張ってないと直進できません。若干です。もしかしたら気にしなければわからないかもしれない程度ですね。わからないからこそ偏摩耗が出るまで気づかないのかもしれません。10ミリもトーが付くと必ずといっていいほど外減りはします。
▲測定データ。今回はハンドルをセンターにして測定。構造上車両右にステアリング機構があるため左のタイヤが変化するようです。そのためハンドルのセンターずれが発生するのでしょう。走行中はトーの数値に関係なく左右均等になるのでハンドルのセンターがズレます。
▲ゴムの状態。約1センチ伸びます。約1200グラムの力で引っ張ることになります。
さらに・・・ロッドを1.5ミリから一周まわすと+21.5ミリになります。
▲測定データ。
▲この状態で直進します。ハンドルセンターズレはトーの数値通りです。左へ流れます。割とはっきり症状は出ていると思います。路面の凸凹もリニアに反応します。乗りにくいし、長距離はおそらく疲れます。安定感がありません。切り返しもハンドルは重いですね。ただハンドルを切った時の反応は機敏でいい感じはします。シャープに頭は入るのですが、その後が不安定です。慣れるのは時間が掛かりそうです。
▲トーの数値も倍ならゴム張力も倍。2400グラムです。長距離なら微妙な筋トレかな?(笑)
(この項さらにつづく)
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「測定屋、ときどきタイヤ屋、絵描き屋の日記」
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