ビンボー運ちゃん青春記 第四部 下請けは哀しからずや篇

ビンボー運ちゃん青春記 第四部 下請けは哀しからずや篇

最後になればスズメの涙

それだけさまざまな会社を経れば、当然運賃も中間で搾取されて下がる。月極めの運転手はまだしも、運賃を歩合制でもらっている運転手や個人の持ち込みでやっている運転手にとって、孫請け(下請けの下請け)や曾孫請け(さらにその下)の仕事は、決して率のいい仕事ではない。自分が勤めていたりクルマを持ち込んでいる会社が請けてくるので、ブツブツ言いながらも仕方なくやるのである。
しかしそれだけ中間搾取されると、実際に現場に行った運転手と仕事を頼んだ荷主との間には、かなりの意識のギャップが生じる。先にあげた、N通運に引っ越しを頼んだAさんの場合を考えてみれば明白である。たとえばAさんが8万円で引っ越しを頼んだとする。それをN通運ではトラック2台と人間が6人必要だと考えて、運転手ふたりを除いた4人の作業員の人件費と手数料を引いて、B運輸に5万円で2台のトラックの手配を依頼する。R運送はそこで手数料を抜き,4万円でM運送にトラックの手配を頼む。M運送では一台あたり1万8千円で、僕に「N通運の引っ越し、○月○日、場所は○○」という指示を出す(当時の話ですよ)。
これはあくまでシミュレーションに過ぎないが、まあこれに近いのが実態だったのではないだろうか。(搾取率については定かではないが)Aさんは当然、8万円で仕事を出したと思っている。運転手には8万円の仕事をしてほしいと考えている。ところが運転手(この場合は僕)は、1万円8千円の仕事だと考えている。僕はそんなことはしなかったが(たいていの場合は)それなりにやろうと考えるのも当然である(適当に手を抜いて?)(山高一浩)

DSC01586.JPG

最新号

【特集】「ジャパンモビリティショー2025」トラック&商用車パーフェクトガイド フルロードvol.59 本日(12/10)発売!!

【特集】「ジャパンモビリティショー2025」トラック&商用車パーフェクトガイド フルロードvol.59 本日(12/10)発売!!

ベストカーのトラックマガジン「フルロード」vol59本日発売! ジャパンモビリティショーのトラック&商用車など、今回も話題満載・情報満載となっております!ぜひよろしくお願いします!